小松直行の週刊オフチューブ
2015年2月28日(土)午後2:35
LIVE FROMのMCや欧州ツアー中継の実況を担当している小松直行アナウンサーが、ゴルフ最新ニュースをピッ クアップ。小松さん ならではの視点からゴルフ界の最新動向をお届けします!
目次:
1? 今週の欧ツアーはアイリッシュオープン
2? アンパンマン登場!2009年大会
3? Rマキロイはリオ五輪でアイルランド代表、全英オープンにエントリーしているT・ウッズ、P・ケイシーの厳しい競技日程
アイリッシュオープン
パインハーストの余韻も冷めやらぬうちに欧ツアーは北の緑の島に戻ってきました。北アイルランドのロイヤルポートラッシュでの2019年全英
オープン開催が正式に検討されると、今週月曜日に発表され、アイリッシュゴルフはますます世界の注目を集めそう。
P・ハリントン、G・マクドウェル、R・マキロイ、D・クラークと立て続けにメジャーチャンピオンを輩出しているアイルランドは、人口の多い国ではありません。アメリカCIA
によれば、アイルランドの人口は483万2,765 (2014年7月時点推定)。英国に属する北アイルランドの人口が約180万人。アメリカには “アイルランド系米国人"が3,450万人ほ
どいて、力強い応援団になっています。
コースの数はアイルランドが420超。福島県と同じくらいの大きさの北アイルランドには約100コース。1927年にポートマーノックで第一回が開催され、世界のトップ・プレイ
ヤーが優勝トロフィーにその名を刻んできたアイリッシュオープンをお楽しみください。もちろん、ギネスを飲みながら!
1日目:2014年06月25日(水)午前7:00?9:00
2日目:2014年06月25日(水)午前9:30?11:30
3日目:2014年06月26日(木)午前7:00?9:00
最終日:2014年06月26日(木)午前9:30?11:30
*アイリッシュメジャーチャンピオンはもちろんそろい踏み。P・ハリントン、G・マクドウェル、R・マキロイ、D・クラーク。もちろん、今秋
のライダーカップで欧サイドを率いるキャプテンのP・マギンリーをはじめ、歴代チャンピオンのひとりシェーン・ロウリーや“アンクル・トリス"ことダミエン・マグレイン
ほか、渋いアイリッシュプレイヤーたちがこぞって出場。
**優勝トロフィーは2011年からウォーターフォード製クリスタル。ソルハイムカップ、プレイヤーズ、ホンダクラシックも同社製です。アイルランドの首都ダブリンの南の
ゆるやかな丘陵が広がる静かな港町ウォーターフォード市は、中世の昔から優れたクリスタルを創り出し、素晴らしい工芸家を輩出してきました。繊細かつ大胆なカットが施
された高い透明度のクリスタルは、いわばステイタスシンボル。その美しい煌めきのようなショットが、随所に飛び出すアイリッシュオープンにふさわしいトロフィーです。
フルタイム・アマチュア |
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22歳のアマチュアが、自分の国のナショナル・オープンに勝った。私は生中継
をしていて、もしや96年も前の、フランシス・ウィメットの勝った全米オープン(1913)に匹敵する偉業を目の当たりにしているのではないか、ならばいつも通りの口ぶりで適
当に実況するだけでは、事の重大さが伝わらないのではないかと、思っていた。 |
---明日までに難しい決断をするという事ですね。では、いまの時点では、気持ちはどちらに傾いていますか? つまり、現時点ではどちら
の選択肢もありうるのだろうと思われますが。 税金でプロを育てる |
小松の小耳
R・マキロイ、リオ五輪はアイルランド代表に:国際ゴルフ連盟は7月の全英オープン時の会合で、2016年リオ五輪で復活するゴルフの出場
資格を規定する予定だが、それに先立って、ローリーマキロイがアイルランド代表として出場すると表明した。マキロイは英国に属する北アイルランドで生まれ育ったので英
国代表となることも可能だが、他のスポーツ選手と同じようにアマチュア時代はアイルランド代表としてプレイし、ワールドカップもアイルランド代表として2度、プレイし
ていることもあって、アイルランド代表となることが妥当であると見られていた。ニューヨークからダブリンへ到着したらキャディーバックがないというアクシデントに見舞
われたローリー・マキロイは、練習開始が遅れてユナイテッド航空へ怒りのツィート。幸い、クラブは見つかった。
タイガー、全英オープンにエントリー:腰椎の椎間板ヘルニアの除去手術を受けて回復中のタイガー・ウッズはの自宅に近いフロリダ南東 部ホーブサウンドのメダリストクラブで練習を始めている模様。これから,少しずつスウィングを大きくしていこうという段階らしい。といっても、いまどんなふうにスウィ ングできるのかは不明だが、6月17日からの全英オープンにはエントリーしている。今年の舞台はリバプール近郊のホイレイクにあるロイヤルリバプールで、前回開催の2006年 にはウッズが勝っている。
P・ケイシー、欧ツアー規定に苦しむ:欧ツアーでは今季からメンバー資格要件として、ひとつのシーズンにおいて出身国で開催される試合 を1試合以上含む13試合に出場しなければならないことが決められているが、トーナメントプレイヤーズ委員会の委員として自らその規定に賛成票を投じたポール・ケイシー は、5月のロンドンでのBMWPGA選手権に出なかった。理由はアメリカでの永住権取得のためにアメリカを離れないよう助言されていたためだが、出身国開催イベントに出なかっ た場合は出場義務試合数が2試合増えて15試合となる。BMWPGA選手権は今季唯一のイングランド開催ストローク戦イベント。イングランド出身のケイシーはここまで4試合に出 ているので、あと11試合が必要。今週のアイリッシュオープンのディフェンディング、来週はBMWインターナショナルオープンに出て、フランスを休んで、そのあとのスコティ ッシュオープンと全英オープンに出る予定だが、最終戦ドバイの前までに14試合をこなしていないと、賞金ランキングの順位に関わらず最終戦出場資格を失い、メンバー資格 を失うことになる。アメリカPGAツアーの来季の年間出場権はほぼ確定させているが、9月初旬に初めての子どもが生まれる予定で、厳しいスケジュールになりそうだ。