全英オープン会場のロイヤル・リバプールGCからの現地リポート?7月19日(金)?

金曜日は早朝雨が降ったせいでホテルを出る時道路は濡れていましたが、幸い私達は一度も雨に降られませんでした。コースに到着した時にはどんよりした雨雲に覆われていたものの、ところどころ晴れ間もあり、どんな天気でどんな展開になるのか興味津々でした。

ロイヤル・リバプールでは、10番、11番、12番、クラブハウスから一番遠くて一番海に近いホールに行くと風がかなり強くなります。これはもしかして強風と雨、いよいよ全英オープンらしくなるのかと喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な心境になりましたが、結局雨は降らず、今日も半袖姿で観戦することができたギャラリーで、大いに賑わっていました。

さて、今日は全英オープングルメ情報をお届けいたします。
コース内の売店には、バーガー類、フィッシュアンドチップス、アイスクリーム、そしてもちろんビールを求めて並ぶ人の姿が目立ちます。
ビールを販売するテントは複数あり、各テントの横には広いスペースが設けてあるんですが、どこも人で埋まっていてさながらビアガーデンのようでした。（日本のビアガーデンなつかしい、行きたい！）
ちなみに大会のオフィシャルビールは、アメリカでも人気が高いベルギー産、STELLA ARTOISです。コース内をビールが注がれたSTELLA ARTOISのグラスを持って歩く人をたくさん見かけました。アメリカの某ブランドのビールよりも、そのグラスだけでおしゃれに見えてしまいます。もちろん私は仕事中ですから彼らを横目で見るだけです！

クラブハウスに近い２番ホールの脇にあるスタンドでは、イギリス庶民の味、コーニッシュ・パスティ（Cornish Pasty, コーニッシュ・パイ）を販売しています。半円形をしたこのパイの具は、牛肉、玉ねぎ、ルタバガ（カブの一種）、薄切りジャガイモを焼いたもので、私の大好物です。
実はこのコーニッシュ・パスティは、私の祖父母が私が子供の頃よく作ってくれたものなんです。ミシガン州北部ではその昔、主食と言ってもいいほど人気があった食べ物で、私はミシガン生まれのB級グルメフードと思っていたくらいです。
実際はミシガン州の銅山で働くためにイングランド南西部の町、コーンウェルからやってきた炭鉱夫達がアメリカに伝えたものだと知ったのはかなりあとのことでした。私の祖父もその銅山で働いていた一人だったため私は子供の頃からおいしいコーニッシュ・パスティにありつけたというわけです。

私は祖父母が作ってくれたコーニッシュ・パスティを通じてイングランドのコーンウェルと結びついていることをとても誇りに思います。 何十年もの時が過ぎ、大西洋を隔ててもそんな結びつきが消えることはありません。LINKSには結びつきという意味もあります。
本場のコーニッシュ・パスティをリンクスでほおばった今日は、手にしたパスティのように心が温かくなりました。

肝心の味はどうだったかというと、ABSOLUTELY DELICIOUS! 最高においしかったです。
ちなみにケチャップをぶっかけるのが本場の食べ方。

私の口のなかでとろけていったコーニッシュ・パスティ・・ ２番ホールのプレーを見ながらいただきましたが、大好きな祖父母のことを思い出しながらの青空の下での昼食、私にとって全英オープンのハイライトのひとつとなりました。 みなさんも、機会があったら是非コーニッシュ・パスティを味わってみてください。

さて、第１４３回全英オープンは３６ホールが終了しました。
このところ２日目に躓くことが多かったローリー・マキロイが２日続けて６６をマークし、トータル１２アンダーで２位のダスティン・ジョンソンに４打差をつけました。
全米オープン、全米プロともに８打差で圧勝したマキロイがキャリアグランドスラムにまた一歩近づくのでしょうか？
しかしまだ３６ホール残っています。悪天候になれば何が起こるかわからないのが全英オープン・・・。

松山英樹選手と小田孔明選手の巻き返しに期待しましょう！

「全英オープンゴルフ選手権」放送日時
３日目：7月19日(土）午後6:00?翌朝4:00　　(※３日目最大延長 翌午前6：30まで)
最終日：7月20日(日）午後7:00?翌朝4:00　　(※最終日最大延長 翌午前7：00まで)　

「LIVE FROM 全英オープン」※直前レポートや結果速報を会場からいち早くお届け ！
07/15（火）午前08:30?　連日放送

筆者：トム・グレゴリッチ
ゴルフチャンネルのアソシエイト・プロデューサー。
スポーツと旅行をこよなく愛し、第２の故郷、日本・アメリカ・スペイン・メキシコで暮らした経験をもつ。
ゴルフのほかにもサッカ?と野球の大ファン。頑張れタイガース！