世界ランク5位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）がホストを務める地元の大会で、まずまずの滑り出しを見せた。

　大詰めに入った欧州ツアーは現地時間23日、スペインのクラブ・デ・カンポ・デル・メディテラネオを舞台にカステロ・マスターズ・コスタ・アサールを開幕。幼い頃から同コースでゴルフに親しみ、父が所属プロでもあるガルシアは、第1ラウンドで上がり3ホール連続バーディをマーク。5アンダー66の好スコアで回り、単独トップのソレン・ケルドセン（デンマーク）に2打差の6位タイにつけた。

　首位と1打差の2位タイにアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、リチャード・フィンチ（英）、地元のイグナシオ・ギャリド（スペイン）、ピーター・ハンソン（スウェーデン）が続き、ガルシアと同じ6位タイにホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）他。

　先頃、脳腫瘍の手術を受けたばかりのスペインを代表するカリスマ、セベ・バレステロス（スペイン）のためにも、勝って栄冠を捧げたいガルシアは、ホームコースでのプレーに「今朝は少し緊張した」と本音を打ち明ける。「でもやっぱり地元はいい。やっていてすごく楽しいよ。スコア的には悪くはないけれど、明日以降もっと頑張らなければ」と念願の地元勝利に意欲を見せた。

　次週のボルボ・マスターズには賞金ランク60位までしか出場権がなく、今大会が実質来季のシード権を決める最後の戦い。フル出場資格が得られる上位115位以内を目指す戦いも激化しているが、現在同ランク119位のフランシスコ・デラモンターニュ（仏）が6位タイの好発進を切っている。