有村、43位タイで優先出場権は獲得ならず… 来季はシメトラツアーに専念
2013年4月20日(土)午前11:18
来季の米女子ツアー出場権をかけたファイナル・クォリファイング・トーナメント(QT=予選会)は現地時間6日、フロリダ州のLPGAインターナショナルを舞台に最終ラウンドの競技を終了。有村智恵は通算2オーバー43位タイに浮上し、来季の条件付きシードを手にした。
風のない晴天のなかスタートした最終日。通算3オーバー65位タイから出た有村は、優先出場権を得られる20位以内まで8打差、条件付きシードが与えられる45位以内には3打差という厳しい状況でティーオフ。出だしから順調に伸ばしていきたいところだったが、インスタートの10番から2打目を左にひっかけ、アプローチが寄り切らずにボギー発進を切ると、さらに13番でもボギーを叩いて序盤から2つスコアを落としてしまう。
それでも15番からは3メートル、1.5メートルと立て続けにバーディパットを沈めて軌道修正。この日はショットが荒れてもショートゲームでうまく凌ぐ場面が目立ち、2オン出来なかった17、18番のパー4でもナイスアプローチからパーで切り抜ける粘り強さを見せた。
迎えた後半は1番でボギー先行も、直後2番ですぐさま取り返すと、3番では5メートルをねじ込んで連続バーディ。以降は伸ばし切れなかったが、5バーディ、4ボギーの1アンダー71で限定的なツアー出場権が与えられる上位45位以内に滑り込んだ。
5日間の長丁場に疲労感を隠し切れない様子だった有村。その中で最低限の目標は達成した形となったが、来季の出場試合数は各大会の欠場者数に左右されることとなるため、来季はシーズン始めから米下部シメトラツアーに専念する意向を示している。
本予選会をトップ通過したのは、通算18アンダーで後続に7打差をつけたフォン・シミン(中)。24位タイから出たシャイアン・ウッズ(米)はこの日3つスコアを伸ばし、通算6アンダー13位タイで優先出場権を得られる20位以内に食い込んだ。
なお、本予選会には日本から有村とアマチュアの永井花奈(日出高3年)の2人が出場し、第4ラウンド終了時点でカットラインにかかった永井は出場権獲得ならず。日本のプロテストまではシメトラツアーでプレーすることを明かしている。
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