B.ランガー、抜群の安定感で三つ巴の賞レース制す チャンピオンズツアー最終戦プレイバック
2013年2月17日(日)午前9:30
先日11月8日に閉幕した米チャンピオンズツアーの賞金ランキング上位30名によって争われる今季最終戦「チャールズ・シュワブカップ選手権」。最後の最後までもつれたコリン・モンゴメリー(スコットランド)、ジェフ・マガート(米)、ベルンハルト・ランガー(独)による三つ巴のタイトル争いは、帝王ランガーの貫禄勝ちという結末を迎えた。
チャールズ・シュワブカップ・ポイントランキング首位で最終戦を迎えたのは、今季1勝のモンゴメリー。とはいえ、獲得ポイントが倍の同大会を前に、3位ランガーとの差はわずか66ポイントと逃げ切りへの余裕はなく、賞金ランキングでもトップのマガートと3位モンゴメリーが約17万ドル(約2,000万円)差と逆転は十分に可能な状況。今季の賞レースは、この時点でランガーがダブルタイトルを確定させていた昨季とは大違いのデッドヒートとなり、3人のうち誰が好スタートを切るかに大きな注目が集まった。
その初日にリードを手にしたのは、史上最多3度目の年間王者を目指すランガー。ノーボギーの「63」という完璧なゴルフで単独首位に立ち、17位タイ発進となったモンゴメリーを早くも7打差に突き放す。マガートはさらに2打遅れの24位タイと、経験で勝るランガーが最初の18ホールで早くも貫禄を見せつける。
2日目はマガートがランガーを上回る「67」をマーク。2週前のサンアントニオチャンピオンシップを右ふくらはぎの怪我で途中棄権した51歳だが、他の2人よりも上位に入った前週大会に続き、この日のプレーで逆転年間王者への可能性を匂わせた。それでも「68」で回ったランガーとの差を1打縮めるにとどまり、その差を詰められなかったモンゴメリーとともに苦しい展開で週末を迎える。
すると3日目、ランガーが連日の「68」と安定感を見せる一方、マガート、モンゴメリーは「71」で上位進出ならず。迎えた最終日はその2人がともに14位タイ浮上と意地を見せる中、最後の最後まで優勝争いを演じたランガーは、最終ホールで入れば優勝というイーグルチャンスが到来。5メートル強の決勝パットは惜しくもカップに嫌われたものの、きっちりとバーディを奪って首位ビリー・アンドレードに土壇場で追い付いた。
迎えたプレーオフ1ホール目で敗北を喫したランガーだが、これで2年連続3度目の年間王者&4年連続7度目の賞金王のタイトルを獲得。「この結果は、メジャー優勝を含めシーズンを通じて安定したゴルフが出来たおかげだと思っている。1勝か2勝してもあとはサッパリという成績では、このトロフィは獲得出来ない。3度も年間王者になれて光栄だ」とシーズンを振り返り、1シーズンをかけてようやく手にしたトロフィを満面の笑みで掲げて見せた。
チャンピオンズツアー最終戦「チャールズ・シュワブカップ チャンピオンシップ」を全ラウンド放送!大会初日は11月13日(金)午前7時?お届け!
<放送予定> 1日目 11月13日(金)午前7:00?8:30 2日目 11月14日(土)午前7:00?8:30 3日目 11月15日(日)午前7:00?8:00 最終日 11月15日(日)午前8:00?9:00
写真提供:Getty Images