月曜日、そしてプレーオフまでもつれこんだザ ホンダ クラシック。17番ホールを使って行われたプレーオフ2ホール目で、パドレイ・ハリントンがパーパットを沈めた瞬間、5日間に渡る長い戦いはようやく幕を閉じた。

（写真提供:Getty Images）

2007年から2008年にかけての13か月で、メジャートーナメントを3度制覇しているハリントンだが、この米ツアー勝利は実に2396日ぶり。108試合という長い間、優勝に恵まれなかったのにも関わらず、43歳はどうやって自らの信念を持ち続けたのだろうか？

「自分としては、自分のゴルフを信じてベストを尽くしてきたつもりですが、それが結果につながらなかっただけだと思っています。2012年はいわゆる“イップス"に苦しむという経験もしながら、ずっと探っていました。そして先週、ようやく自分の中で何かが見えたように感じたのですよ。やはり、ゴルフはメンタルゲームといった側面が非常に大きいですね。その先週の流れを今週もキープした上で、これまでの努力が実を結んでくれたのだと思います」と、インタビューで語ったハリントン。

競技が再開された時点で、トップとは4打差。しかし、一つ間違えれば大きくスコアを落とす今大会のコースでは、追われるよりも追う立場の方が精神的優位に立つ。「5大会前にインドネシアで優勝したのですが、その時に思ったのは、勝負をしている時の自分は強さを存分に発揮できるということです。難しいショットもリスクを恐れずに挑み、特に終盤ではその傾向が強くなるようですね」との言葉通り、ピンを狙って攻め続けた姿勢が11番からの4連続、そして72ホール目の18番での起死回生のバーディへと繋がった。

大会前は297位に落ち込んでいた世界ランキングも、この優勝により82位に浮上。本人の「自分の中で何かが見えた」という言葉を本当ならば、出場権を掴んだマスターズやこれからのツアー大会においても好成績が期待される。

かつてゴルフ界のトップに“君臨"した存在が、再びトップを“目指す"ことの違いについては「もちろん全然違うと思いますが、やるからにはトップを目指すのみなので、自分としてはあまり意識していません」と話した一方で「そうは言っても、やはり頂点の居心地は格別です。今回の優勝が孤立したものにならず、また良い流れを作っていければ嬉しいですね。ここ数年の自分を苦しめていた精神的な不調から、ようやく脱出できそうな感触をつかんでいるので、ここからどんどん勝負していきたいと思っています。勢いに乗った自分には、それが出来ると分かっていますよ」と自信を口にした。

<関連リンク>優勝候補は“ミスター・マンデー"？リカバリー技術は「タイガーを思わせる」

<関連リンク>“大荒れ"のザ ホンダ クラシックを制する鍵は？

決勝ラウンドは見やすい1時間ダイジェストでお届け！

実に7年ぶりの復活優勝を成し遂げたベテラン、ハリントン。 優勝インタビューで明かしたイップスとの戦い。 本日深夜0時から放送の「PGAツアーダイジェスト」では自らもイップスを経験している佐藤信人プロがハリントンの心理を分析。

ギャラリーの動きやグリーン上のピッチマークなど、これまで気にならなかったものが急に気になる？ 優勝を目前としたハリントンが見せた過敏な行動をイップスを知る佐藤プロならではの視点で徹底解説。ぜひお楽しみに。

詳しい放送日時はこちら

さらに、スマートフォン・タブレットで外出先でもゴルフネットワークが見られる！

J:COM TV スタンダード加入者なら「J:COMオンデマンドアプリ」よりゴルフネットワークが24時間いつでもスマホ・タブレットで、無料でご視聴いただけます！

待望のPC版新登場！パソコン、スマホで。使いやすい！見やすい！わかりやすい！

60万人が愛用するゴルフスコア管理アプリがバージョンアップ！既存のアプリ利用者の方は同じアカウントでログインすると、スマホだけではなく、タブレットやPCでも自身のスタッツを閲覧できるようになります。また、PC版ではマイスコアブック（ラウンドメモ機能）やコース別分析、目標設定など新機能もご利用頂けます。もちろん、スマホを持っていない方でも今回のPC版で会員登録して頂くとスコア管理ができるようになります。

「GOLF NETWORK PLUS」があればゴルフがもっと楽しく、上手くなる！
ぜひ一度お試し下さい。

詳しいサービス内容、PC版ログインはこちらから