「予選ラウンドから自分の思った通りのプレーができなかった」と前週のプレーを振り返った石川遼。2戦連続となる予選突破を果たしたものの、プエルトリコオープンでは予選通過76選手中73位タイと心のモヤモヤは晴れなかった。

それでも最終ラウンドの上がり3ホールでは「今週のバルスパーチャンピオンシップのことを考えてプレーした」結果、3連続バーディ。「最終日の後半は、いいプレーが出来た」と4日間を通しての悔しさの中に、わずかな安堵も見せた。

（写真提供:Getty Images）

この流れを今週に生かしたいが、現在の課題はやはりドライバーショットだ。今季、ここまでのフェアウェイキープ率は49.88％でツアー216位。「グリーンが最低でも狙えるところに打つことが大事。スコアを崩さないためにはショートゲームも必要だが、スコアを伸ばすという意味ではショットがないとグリーンが堅くなったりした時に、ラフから打ってるようではバーディは取れない」と、自分の“弱点"を理解している。

今週の舞台となるイニスブルックリゾート・カッパーヘッドコースは16番から18番の“スネークピット"が名物。さらに、それ以外のホールでも「ラフからだとグリーンがロケーション的に狙えない。先週までは（フェアウェイが）広いホールが多かったですけど、今週はそうではないので、特に精度が求められる」とショットがより大切となってくる。

【動画】石川遼、“スネークピット攻略"に向けて「16番でもバーディを獲れるようなプレーを」

このコースは石川にとって、昨年こそ25位タイに入ったものの「最初の3年はショットの部分が全く通用している感じが自分の中でなかった。ホールの見え方、景色に翻弄されて、自分のプレーをさせてもらえなかった」と話すように、2010年から4年連続で予選落ちを喫している苦手なコース。れでも「徐々にショットでスコアを作ろうと考えるようになってからは、やりがいを感じるようになった。最初の3年は苦手意識しかなかったんですけど、今ではお気に入りのコースですね」と気持ちの面でコースへの印象がプラスの方向に変わってきている。

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攻略のカギには、あえてスネークピットを挙げ「今年は自分の中で気持ちを切り替えてやっていきたい。今までは“怪我"をしないように逃げてきたんですけど、16番のようなホールでバーディがとれるプレーをしないと、優勝にはいけないと思う。右の池が気になって、左のラフや林に打ってなんとかパーセーブというのが多いけど、そこをしっかりチャレンジしていく気持ちが大事」と攻めの姿勢を保ち続けることが重要となる。

目標を聞かれると「スコアは分からないですけど、上位で予選を通って優勝争いを目指したいと思います」と簡潔に答えた石川。“蛇退治"に向けて、気合は十分だ。

【関連リンク】石川、73位タイフィニッシュで「やるべきことができてない」と反省も、「来週をイメージしてプレーした」上がり3ホールに手応え

バルスパーチャンピオンシップは全ラウンド衛星生中継！

フロリダスイング第3戦。PGAツアー屈指の難コース、イニスブルックリゾート・カッパーヘッドコースで行われる。16番ホールから18番ホールは通称「スネークピット（蛇の穴）」と呼ばれ、その名の通りコース終盤にして最難関の３ホールが待ち構える。昨年大会で25位タイに入った石川遼が、今年も参戦！

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