「（この1勝は）とても大きな勝利です。ワールドランキングトップという目標に一歩近づくことができました。フェデックスカップポイントランキングで10位に上がり、来年1月ハワイでの大会出場が決まって良いことだらけです。でもメジャーに向けて弾みがついたことが、何よりも心強いです」（スピース）。

（写真提供:Getty Images）

　現地時間15日に閉幕したバルスパーチャンピオンシップ。三つ巴のプレーオフを制したのは21歳のジョーダン・スピースだった。同選手にとってこの1勝は、2013年のジョンディア クラシック以来実に2年ぶりのPGAツアーV。先週まで54ホールで5位以内だったことが9回あったものの、1度も優勝につなげることができず、詰めが甘いと批判されることもあったが、そんな中で2季ぶりのツアー優勝を引き寄せた要因とは？

　米国Golf Channel解説者のジム・ギャラガーJr.は、スピースの精神面での成長を挙げている。「感心する一方です。スピースは勝利を逃しかねない状況で、優れたショートゲームを武器にピンチを切り抜けました。チップショットだけでなく、パットも素晴らしかったですよね。残り6ホールでトップと3打差でも、決してあきらめませんでした。以前のように感情的にほえることなく、落ち着いてプレーしていたと思います。72ホール目、パーパットを決めた時は良い意味で感情を表に出していましたね」。

　さらに「ツアー2勝目を挙げて肩の荷が下りた気分でしょうし、今後はさらに優勝を重ねると思いますよ」と、今後の爆発を予言している。感情のコントロールという課題を克服した次世代アメリカ期待の星は、『時には熱く』『時にはクール』にPGAツアーを盛り上げていく存在になっていくはずだ。

3月16日放送 ゴルフセントラルより

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