悪天候のため、プレーが大幅に遅れている米男子ツアーのザ ホンダ クラシック。大会3日目は、午前中に順延となっていた第2ラウンドを終えることはできたものの、午後からは再び雷を伴う豪雨に襲われ、ほとんどの選手が第3ラウンドをスタートすることすらできなかった。

（写真提供:Getty Images）

当初は翌日の午前7時からプレーを再開する予定だったものの、コースの修復などに時間が必要なため10時に変更。大会終了が現地時間の月曜日となることも決まった。しかし、その強風や雨により、ローリー・マキロイをはじめとする優勝候補が予選落ちを喫し、多くの選手にトロフィーを掲げるチャンスが巡ってきた。

2001年に全英オープンを制した経験を持つデビッド・デュバルは「このコースは本当に難しくて、特に10メートルや12メートルの風が吹くと、フェアウェイをキープしたり、パーオンするのは至難の業です。するとショートゲームの上手い選手が上に上がってくるでしょう」と予想。

さらに米国Golf Channelの解説者ブランデル・シャンブリーは「最終ラウンドは分かりませんが、第3ラウンドはリフト＆プレイスが適用されるでしょうから、そうなるとフェアウェイをキープすることがとても重要になってきます。今、ショットの調子が良いのはブレンダン・スティールぐらいですから、後はどんぐりの背比べ。泥のついていないボールをフェアウェイの良いライから打てるのはアドバンテージですからね」と難しいコンディションを攻略するポイントをアドバイス。

デュバルも、誰が有利になるのか？との質問に「ボールを芯で捉えられる人でしょう。ボールをとにかくフェアウェイに運ぶことが大事で、打てなければグリーンを捉えるのはほぼ不可能です。これだけ地面がぬかるんだ状態では、あまりボールが転がらないので、フェアウェイを広く使えるようになったのは事実です。感覚的には倍の広さぐらいに使えます。これまで10メートルから15メートルのランが出ていたのが、落ちてすぐに止まります。ブランデルの言う通り、泥を拭いて打てるんですから、飛距離を抑えてでもフェアウェイをキープするべきです」と同調。

シャンブリーは、それらの意見を含め「ボールストライキングに優れている選手が有利です。データの上で、ショットが安定しているのはブレンダン・スティールぐらいです。彼はツアーの中でもヘッドスピードが速く、飛距離でも1位にランクされています。彼が上に上がってくる可能性はありますね」と優勝候補を予想した。

決勝ラウンドの36ホールでは、選手たちが取るコースマネジメントにも注目だ。

3月1日放送 ゴルフセントラルより

3日目を終えてトップと6打差の暫定10位タイにつけた石川遼だが、フェアウェイキープ率は39.3％とやや低調。決勝ラウンドで優勝争いに絡むためには、デュバルの言葉通り「飛距離を抑えてでもフェアウェイに運ぶ」ことが必要だ。第3ラウンドは日本時間深夜0時から順次再開予定となっている。

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