ザ・メモリアルトーナメント presented by ネーションワイド最終日。前日に自己ワーストの「85」を叩いたタイガー・ウッズは、誰よりも早くティーオフし1人でコースを回った。この大会で5度の優勝を誇るタイガーだが、この日受けた拍手は慰めが多くを占めていただろう。

「こういった難しいコースでは本調子でないと勝負にならない」と今大会の苦戦を振り返ったタイガーは、最終日を2オーバー74でホールアウト。通算14アンダーの最下位で4日間の競技を終えた。今週はダブルボギー以上の大叩きが6つとこちらも自己ワーストで、今季のプレーヤーズ選手権で記録した5回よりも悪い数字だ。過去最悪のスランプはどこまで続くのだろうか。

米国Golf Channel解説者のブランデル・シャンブリーは、タイガーの不振の原因としてスイングコーチとの相性を挙げる。

「ブッチ・ハーモンはツアーに参戦したことがあり、ハンク・ヘーニーは大学生のときNCAAのディヴィジョン1でプレーしました。一方、ショーン・フォーリーとクリス・コモにはプレーヤーとしての経験が欠けています。ハーモンとヘーニーは選手としての視点からタイガーに技術的な部分にこだわらないようアドバイスし、それがうまくいっていたんです。対照的にフォーリーとコモは複雑なパズルを解くようにタイガーのスイングを細かく分析しています。しかし、その分析や診断に基づく方法がタイガーにとってうまくいくかどうか考えていないと思います」

「今のタイガーは技術的に細かいところにこだわり、パズルを完成しようとしています。ハーモンはタイガーにパズルのピースを渡し、パズルそのものを作るよう促していました。ヘーニーも同じような考え方でした。ショットのミスが左右どちらかだけになるよう指導したのはヘーニーです。フォーリーとコモがコーチとしてタイガーに合わないことは歴然としています」

タイガーが歓喜の拍手を受ける時は「パズル」の完成を意味するのだろうか。

6月8日放送 ゴルフセントラルより

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開催地、オハイオ州ダブリンで生まれ育ったジャック・ニクラウスがホストを務めるビッグトーナメント。昨年大会では、松山英樹が相性の良い18番で行われたプレーオフを制し、PGAツアー本格参戦1年目にして見事ビッグタイトルを手にした。

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