“第5のメジャー"と呼ばれるPGAツアー、ザ・プレーヤーズ チャンピオンシップが閉幕した。3日目まで5打差に30人が並ぶという大混戦。最終日にはリッキー・ファウラーが15番から18番を大会記録となる11打で上がり、セルヒオ・ガルシア、ケビン・キスナーと3人でのプレーオフへ突入する。

プレーオフは3ホール（16、17、18番）で争われ、ガルシアは17をパー、18番をボギーにして脱落。ファウラーとキスナーの2人がエクストラホールへ。4ホール目となった17番でファウラーがバーディを奪い、ツアー2勝目を飾った。

米国Golf Channelの解説陣は、今大会についてこのように語っている。

ブランデル・シャンブリー
「コース設計の歴史が大きく変わった試合となりました。ピート・ダイの理想だった、選手を困らせるという思惑が当たったのではないでしょうか。今回、ゴルフの醍醐味が分かりました。ハイリスク、ハイリターンのホールがあり、ドラマがドラマを生む展開になりましたね」

「2000年はハル・サットンが16番でバーディを奪ってタイガーを破り、2001年はビジェイ・シンとタイガー・ウッズの一騎打ちでした。タイガーは週末の2日で133、ビジェイは16番イーグル、17番バーディ。この2人は当時世界No.1のレースを競っていたのでドラマがありました。しかし選手層の厚さ、プレー内容の濃さ、ファウラーの怒涛の猛チャージ。私は今回が一番だと思います。1986年のマスターズが終わった後、ケン・ベンチュリーが『この先何十回とマスターズはあるが、こんな試合は二度と見られないだろう』と言ったそうです。その言葉を私も使いたいですね。最高のプレーヤーズだったと思います」

デビッド・デュバル
「プレーオフでは5人になる可能性もありましたし、その一方で誰かが決めて13アンダーで優勝という可能性もありました。上位の選手が後半すごいチャージをかけて誰一人ミスする選手はおらず手に汗を握る大接戦でした」

「これ以上の大会はもう見られないでしょう。私は長年見てきて、ここで優勝もしていますが、今回のような素晴らしい大会は見たことありません。今日は“一ファン"として試合を見ていました」

（写真提供:Getty Images）

今季、マスターズで21歳のジョーダン・スピースが優勝し、WGC-キャデラック マッチプレーでは26歳のローリー・マキロイが優勝。そして今大会では25歳のファウラー。ついに新時代の幕開けとなった。

5月11日放送 LIVE FROM TPCより

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