国内女子ツアーの伊藤園レディスゴルフトーナメントは13日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。通算10アンダーにスコアを伸ばしたイ・ボミ（韓）が笠りつ子とのプレーオフを制し、連覇での大会3勝目、ツアー通算20勝目を飾った。

　今季初めての最終日・最終組対決は接戦の末、女王イ・ボミに軍配が上がった。首位の武尾咲希と3打差から出たイと笠は序盤からバーディを奪い合い、前半から苦戦の武尾を尻目に首位に並んでハーフターン。その後は、15番までに2ボギーで後退した笠に対し、パーを連ねたイが優勢を保った。

　しかし、逆転賞金女王を狙う笠が16番、18番とショットをピンに絡めるバーディを奪い、後半をスコアカード通りに回ったイはトータル4バーディ、1ボギーの「69」で土壇場で追い付かれ延長戦へ。過去2度の笠とのプレーオフではいずれも敗れていたイだが、今回は2ホール目（18番）のバーディで難敵を退け、今季5勝目で2年連続賞金女王へ大きく前進となった。

　通算9アンダー単独3位に入ったのは、賞金ランキング47位で来季シード確保へ当落線上の服部真夕。通算8アンダーの4位タイには、同ランク2位の申ジエ（韓）に今季初勝利を目指した原江里菜、西山ゆかりが並んだ。そのほか、前日首位の武尾咲希は通算7アンダー7位タイ。今大会がプロ初戦となった畑岡奈紗は通算2アンダー26位タイに入っている。