P.ミケルソン、「63」にも歴史的偉業を逃し「胸が張り裂けそう」
2016年7月15日(金)午前6:28
スコットランドのロイヤルトルーンGCで現地時間14日に第1ラウンドを終えた、第145回全英オープン。2013年大会覇者のフィル・ミケルソン(米)が8アンダー「63」で後続に3打差をつけて単独首位に立ったが、ラウンド後のインタビューでは「胸が張り裂けそうなぐらい悲しい」と語った。
前後半で4つずつのバーディをマークした46歳は、18ホールを通じてノーボギーと完璧なラウンドを初日に見せた。しかし、唯一の心残りがあるとすれば最終ホールのパッティングだ。メジャー史上最少スコアとなる「62」をかけたバーディパットは、カップの右をなめて半周した後にグリーンに留まってしまった。
「歴史的なことを成し遂げるチャンスだった。63で回った選手は多くいるが、62を記録した選手はいないんだ。だから、それが達成出来ればとても特別なことになる」と語ったミケルソン。最終ホールでは、同組のアーニー・エルス(南ア)が先にパットを打つなどの計らいもあったが、記録達成とはならず。バーディパットが外れた瞬間、ミケルソンのキャディを務めるジム・マッケイ氏は仰向けに倒れて悔しさを露わにした。
それでも、2013年の今大会以来となるメジャー6勝目に向けて最高のスタートを切った事実は変わらない。この日のミケルソンはショット、パットともに好調でピンチらしいピンチを迎える場面は訪れなかった。2日目は雨予報となっているが、“ビッグ・レフティー”がいかに攻略するのか注目だ。