母国凱旋のM.カイマー出遅れ H.ステンソンは19位タイ発進
2014年6月27日(金)午後0:10
母国のナショナルオープンで6年ぶり2度目の優勝を狙うマーティン・カイマー(独)だが、初日は気持ちが空回りしてしまった。
今季のカイマーは米男子ツアーのフラッグシップ大会で“準メジャー”と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権で優勝し、全米オープンでは8打差圧勝のメジャー2勝目を飾った。その余韻が残る2週後の欧州ツアー、BMWインターナショナル・オープン(独、GCラチェンホフ)はまさに故郷での凱旋試合だ。だが、現地時間26日に行われた第1ラウンドはスコアメイクに苦しんだ。10番からスタートして2つのパー5でバーディを奪取したまでは良かったが、16番パー3でダブルボギーを叩くと、18番もボギーとし1オーバーにしてしまう。後半は、1番からの3連続バーディで2アンダーとしたのも束の間、7番パー5ではガードバンカーからのトラブルでボギーを叩いて1アンダー71。首位とは7打差の65位タイと出遅れ気味の初日となってしまった。
だが、生まれ育った町からわずか30kmしか離れていないコースでのプレーとあって、たくさんのギャラリーに取り囲まれる今週は、メジャー2勝の男としてしっかりとしたゴルフを見せなければならない。残り3日間は、世界をあっと言わせた正確なショットで追い上げるつもりだ。
8アンダー64をマークし首位を並走するラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)とダニー・ウィレット(英)の2人は同組で一緒にラウンドして共にスコアを伸ばした。先週のアイリッシュ・オープン3位タイと好調が続くウィレットは、2年前のツアー初優勝と同じ舞台で2勝目を狙っている。一方のカブレラ-ベロは2年ぶりツアー3勝目に意欲を燃やす。
その他上位陣は、首位に2打差の3位タイにアルバロ・キロス(スペイン)、アンダース・ハンセン(デンマーク)ら7人がつけており、5アンダー67の10位タイにはミゲール・A・ヒメネス(スペイン)がいる。全米オープンではカイマーに敗れたものの4位タイに入るなど好調のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は1イーグル、2バーディの4アンダー68で回り19位タイ。地元ドイツ勢で最も上位にいるのが、ステンソンと同じく19位タイのアレックス・チェイカで、同順位に前週優勝のミッコ・イロネン(フィンランド)も名を連ねている。
現在、賞金ランク首位のトーマス・ビヨーン(デンマーク)が2アンダー70でプレーして、マルセル・シエム(独)、ジョン・デイリー(米)らとともに47位タイ。セルヒオ・ガルシア(スペイン)はカイマーと並ぶ65位タイで初日の競技を終えている。