昨年の10月から手首の故障により治療に専念しているジム・フューリック(米)が、メディア・デーに登場し、5月にツアー復帰する予定だと近況報告した。米ゴルフ専門サイト『GOLF.com』など複数のメディアが伝えている。

　米ツアー17勝を誇るフューリックは左手首の故障で2月に手術を受け、最低3か月間はツアーを休養することを決断。今回の発表では、3月から練習を再開し、「全米オープン」前の5月に復帰する予定だと明かした。昨年4月に行われたRBCヘリテイジで優勝したフューリックは、その後も安定した成績を残していたが、同年のBMW選手権から手首に異変を感じ、ツアーから離脱していた。

　プロゴルファーにとって長期間を休養することはリスクが伴うが、フューリックは過去にも手首のケガで休養していたことがあった。2003年全米オープンでメジャー初優勝を飾った翌年の開幕直後に手首の手術を受けることに。同年はケガの影響から苦しい試合展開が続いたが、それでも翌05年の「シアリスウェスタンオープン」でツアー復活優勝を遂げると、06年は賞金ランク2位にまで上り詰めた。

　今季は、04年以来のマスターズ欠場となるが、過去にもケガとの戦いを乗り越え、復活した経験があることから、再び優勝カップを手にすることは大いに期待できる。フューリックの復活後の活躍に注目したい。