国内女子ツアーのアース・モンダミンカップは26日、千葉県のカメリアヒルズカントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を終了。今季すでに3勝を挙げ賞金ランキングトップを快走するアン・ソンジュ（韓）が6アンダー66の好スコアで単独首位に立つ中、これが産休明け初戦となる茂木宏美が3打差の11位タイと好スタートを切った。

　昨年10月に産休に入った茂木は、今年2月12日に無事女の子を出産。自身の復帰戦にホステスプロを務める今大会を選んだ。大会前には「いきなり優勝というよりも自分の持っている力の100％を出し切って4日間戦いたい」と謙虚に語っていたが、この日は5バーディ（2ボギー）を奪って優勝も狙える位置につけた。

　まだ、出産から4か月ほどと日は浅いものの、米女子ツアーではカトリオーナ・マシュー（スコットランド）が出産から11週間後に全英女子オープンでメジャー初制覇を果たした例もある。茂木自身も「出るだけじゃない。私もトライします」と語っており、明日以降もこのママさんプロから目が離せない。

　上位は5アンダー67の単独2位に酒井美紀、4アンダー68の3位タイに第1回大会（2012年）チャンピオンの服部真夕、大山志保、テレサ・ルー（台）、全美貞（韓）ら、茂木と並ぶ11位タイに原江里菜、木戸愛、笠りつ子、表純子ら。さらに1打差の22位タイにはここ2戦連続トップ5と好調の上田桃子、前週ニチレイレディスでキャリアベストの2位タイに入った葭葉ルミ、成田美寿々らが続いている。

　また、今大会には前週の全米女子オープン出場組も多く参戦しているが、決勝ラウンドにコマを進めた3人では上記の成田がまずまずのスタートを切った一方で森田理香子、横峯さくらはスコアを伸ばすことが出来なかった。森田はディフェンディング・チャンピオンの堀奈津佳と同じイーブンパー72の59位タイ、横峯は1オーバー73の77位タイ。強行軍による疲労や時差ボケと身体的には厳しいが、明日は大舞台で得た収穫を糧に巻き返しに期待したい。