世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズ（米）と同ランキングNo.2のフィル・ミケルソン（米）がマスターズ後、初めてツアーに戻ってくる。

　現地時間29日開幕の米男子ツアークエールハロー選手権（ノースカロライナ州クエールハローC）に出場することを決定したタイガーは、不倫スキャンダルからの復帰戦マスターズで4位タイに入り、ゴルフの調子が戻ってきたことを明言。「ゴルフが楽しめていることは間違いない。ショットが戻ってきたんだから」と笑顔で口にした。

　2007年大会の王者でもあるタイガーの出場で、大会の注目度はグンとアップ。4日間のチケットはすべて売り切れ、大勢のギャラリーが押しかけることが予想されている。これにはタイガーもご機嫌で「（何があっても）ここのファンは素晴らしい。これは続いていくだろう」とリップサービスを振りまいた。

　マスターズ終了後には、スイングを元に戻すための調整を行っており、状態は万全。あとは優勝と言う最高の“薬”で強いタイガー復活を狙っている。

　一方のミケルソンも、マスターズ優勝を振り返って笑顔をのぞかせた。「昨年は大変な年だった。だから、マスターズに勝って妻に言ったのは『（優勝した瞬間に）エイミーや子供たちに祝福してもらえてうれしかった』ということなんだ」と、乳がんを患った妻と優勝を分かちあい、喜んだことを明かした。

　感動的な優勝の後は1週間クラブを握らなかったが、その後は猛練習を重ねて現地入り。ライバルのタイガーが完全復活を目論む大会で、最高のバトルを繰り広げようとしている。

　また、マスターズ最終日を首位タイで迎えながら単独2位に終わり、またしてもメジャータイトルに手が届かなかったリー・ウェストウッド（英）も参戦。今季は絶好調なだけに、次のメジャー全米オープンにターゲットを絞りつつ、その前に存在感をアピールしたいところだ。

　なお、日本勢は今田竜二が参戦する。