国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技は2日、石川県の片山津GCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。ロレックスランキング（女子世界ランキング）4位のユ・ソヨン（韓）が通算4アンダーで首位をキープする中、21位タイから出たイ・ボミ（韓）が3アンダー69の好スコアで4位タイに浮上した。

　今季4勝を挙げて賞金ランキング首位を快走するイ・ボミは、1アンダーで迎えた前半8番でダブルボギー。それでも直後の9番ですぐさまイーブンパーに戻すと、後半は14番バーディからさらに16番、17番と立て続けに伸ばしてチャージをかける。最終18番では長めのバーディパットを外して最後にもうひと伸びとはならなかったが、5バーディ、1ダブルボギーでこの日のベストスコアを叩き出し、一気に優勝争いに食い込んだ。

　2打差単独トップから出たユは、前半を1バーディ、1ボギーでハーフターン。バックナインでは11番、14番のバーディで一時2アンダーとしたものの、16番から手痛い連続ボギーで失速。イーブンパー72の足踏みで後続との差は1打に縮まった。通算3アンダー単独2位でユを追うのは19歳の柏原明日架。通算2アンダー単独3位にはツアー初勝利を狙う香妻琴乃が続いている。

　そのほか、米ツアーを主戦場とする横峯さくらは3オーバー75で回り、通算4オーバー34位タイで予選ラウンドを通過。一方、今季国内3戦でいずれも予選落ちとなっている宮里藍は、カットラインに1打及ばずの通算8オーバー62位タイで再び決勝ラウンド進出を逃している。また、大会連覇＆公式戦2連勝を目指した昨季覇者のテレサ・ルー（台）も通算9オーバー71位タイで大会を終えることとなった。

　藍、ルーの他にも西山ゆかり、松森彩夏といった多くの実力者が予選落ちを喫する中、通算1アンダー4位タイにつけた新垣比菜（興南高2年）ら期待のアマチュア勢は大健闘。通算2オーバー17位タイの勝みなみ（鹿児島高2年）、通算3オーバー27位タイの永井花奈（日出高3年）ら7人が決勝ラウンドに駒を進めている。