国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技は4日、石川県の片山津ゴルフ倶楽部 白山コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。チョン・インジ（韓）がプレーオフの末に優勝し、今季公式戦2勝目を挙げた。

　最終日の優勝争いは、1打差の単独2位から出た柏原明日架が5番までに2つのバーディをマークしてリーダーボードのトップに浮上し先手を取る。しかし、6番からの5ホールで3ボギーを叩くと、一進一退の展開が続くなか、16番で同じく最終組の菊地絵理香がバーディを奪い通算3アンダーでトップに並ぶ。

　しかし、17番パー3で柏原がティーショットをグリーン左の池に入れて痛恨のトリプルボギーを喫すると、菊地は1打のリードを得て迎えた最終18番でパーパットを外してボギー。共にアンダーパーでラウンドし、通算2アンダーで先にホールアウトしていたロレックスランキング（女子世界ランキング）10位のチョン・インジ（韓）と李美香（韓）とのプレーオフに突入する。

　18番の繰り返しで行われたプレーオフ。2ホール目までは3選手ともにパーセーブを続けたものの、迎えた3ホール目。李は距離のあるパーパットを残すと、これを沈めることができず脱落。そして4ホール目で菊地はティーショットを右に外すと、4打目でグリーンに乗せて後のボギーパットも決めることが出来ず。チョンはパーパットこそわずかにショートしたものの、ボギーパットをしっかりと沈めて長い戦いに終止符を打った。

　その他上位は、終盤に失速した柏原と賞金ランキングトップのイ・ボミ（韓）が通算イーブンパーで4位タイ。通算2オーバーの6位タイには、この日3オーバー75とスコアを落とした香妻琴乃、大山志保、同ランク7位のフォン・シャンシャン（中）らが入っている。アマチュアの勝みなみ（鹿児島高2年）はイーブンパー72でラウンドし、通算3オーバーで渡邉彩香、アン・ソンジュ（韓）と並び11位タイでローアマチュアを獲得。単独3位から出たロレックスランキングNo.4のユ・ソヨン（韓）は6オーバー78と崩れ、通算4オーバー14位タイに終わっている。