成田美寿々の2014年は、持ち前の勝負強さを武器に飛躍の1年となった。

　プロ3年目の昨シーズンは、公式戦初戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップの最終日で3打差を逆転し優勝を飾る、幸先の良いスタートを切った。すると、勢いは止まらずヨネックスレディスゴルフトーナメントでは大山志保と大和笑莉奈を、さらにサマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメントでは香妻琴乃をプレーオフで下して、約2か月で3勝を挙げた。

　その後は優勝こそなかったものの、コンスタントに上位進出を果たし、賞金ランクでは日本人最上位の5位に。大台の1億円には、惜しくも約105万円届かなかったものの、成田が来季以降も国内ツアーの中心に立つことは間違いない。

　さらに、通算で5勝を挙げている成田だが、プレーオフは3戦3勝と圧倒的な勝負強さを持つ。「プレーオフに持ち込んだ際は、負けずにやっていきたい。気持ちの強さは誰にも負けないと思っています」とメンタルの強さが見える22歳。大きな結果を手に、さらに自信をつかんだ今季に目指すのは、もちろん賞金女王だ。