タイガー・ウッズ（米）がフェデックスカップ王座に向け一歩前進した。

　米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権がジョージア州アトランタのイースト・レイクGCを舞台に現地時間の25日、第2ラウンドの競技を終了。トップ30のみに出場が許される超エリートフィールドの中でも、主役はやはりタイガーだった。

　首位と1打差の2位タイからスタートしたタイガーは、5番で3パットを叩いてボギーが先行したものの、7番から3連続バーディを奪って首位に躍り出ると、そのままリードを守ってホールアウト。通算5アンダーは2位タイのパドレイ・ハリントン（アイルランド）とショーン・オへア（米）に1打差をつけトップに立った。

「今日は前半から凄くショットは良かったんだけれど、序盤はパットが全く入らなかった。でも7番からの3連続バーディで波に乗ることが出来た。ミスもあったが、後半もショットは上々だった」と安定したゴルフでトーナメントをリードしたタイガー。36ホールを終えて首位に立ったのはこれまで40回。うち33回の優勝を飾っている最強男に目下敵は見当たらない。

　3日目に同組で回るのは、この日と同じくハリントンだが「スイング改造で苦しんだ時期を経て、再び強くなっている。努力が報われた感じだね。低迷期を乗り越えたハリントンのハードワークに敬意を表したい」と語る余裕も。勝てば優勝賞金の他、1,000万ドル（約9億円）のビッグボーナスが手に入る。しかしタイガーを突き動かしているのは賞金ではなく“勝ちたい”という執念にも似た情熱だ。

　その他、この日4アンダー66の好スコアをマークしたアーニー・エルス（南ア）が通算3アンダーで初日の16位タイから単独4位に浮上。通算2アンダー5位タイにケニー・ぺリー（米）とジェリー・ケリー（米）のベテランが続き、初日の14番パー4でまさかの『8』を叩いて26位タイと出遅れていたフィル・ミケルソン（米）がこの日は3つスコアを伸ばし、通算イーブンパー12位タイまで順位を上げている。

　尚、現地土曜日の降雨確率は90パーセント。時間帯によって大雨になる可能性があるため、スタート時間を繰り上げる措置がとられることになった。