日本女子プロゴルフ協会（LPGA）は17日、都内で3回目を迎えた『LPGAアワード2014』を開催。LPGAメルセデス最優秀選手、賞金女王、年間平均ストロークNo.1の3冠を達成したアン・ソンジュ（韓）他、新人賞に輝いた鈴木愛、メディア賞「ベストショット」部門に選出された渡邉彩香など、今年の女子ツアーを彩ったプレーヤーが一堂に会した。

　最優秀選手に贈られるメタリックレッドのメルセデス・ベンツに興奮冷めやらないという感じだったアンは、今シーズン5勝（自身最多）と圧倒的な強さを見せ女王タイトルを奪還。「私の人生で忘れられない一年になると思います。ゴルフと巡り合って本当に良かった」と、笑顔で最高のシーズンを振り返った。

　女王として挑む来年は「年間平均ストロークで60台を目指します」と宣言。今年は最後の最後まで60台をキープしていたものの、最終戦リコーカップでスコアを崩しツアー史上初の平均ストローク60台とはならず。それでも2012年に全美貞（韓）がマークした数字を更新し、ツアー記録を打ち立てている。

　一方、生涯で一度の新人賞には、鈴木愛が選ばれた。2013年のプロテストに合格、今年はシーズン序盤のステップ・アップ・ツアーで優勝、そしてプロ日本一を決定する『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』で公式戦初制覇と、誰もがうらやむシンデレラストーリーを体現して見せた鈴木。

「私にはいつも目標にできる選手がいました。前半は同期の藤田光里さんがツアーを引っ張って、それから同じ85期生の成田美寿々さん。何とか追いつきたいと思ってプレーしたことが良かったと思う。来年は同期の選手と優勝争いをしたいです。同期には負けたくない」と、来年に向けての意気込みを語った。

　また、メディア賞「ベストショット」部門では、アクサレディス最終日18番ホールで見せた渡邉彩香のチップインイーグルが選出。同賞「ベストコメント」部門は勝みなみ（鹿児島高1年）が獲得した。その他、5年ぶり11人目となる同一年度公式戦2勝を達成したテレサ・ルー（台）が敢闘賞、樋口久子が特別賞を受賞している。