今年のプロテスト合格者26人が激突する国内女子ツアーのLPGA新人戦 加賀電子カップは12日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。第1ラウンドでトップに立った平野ジェニファー（米）が、通算5アンダーまでスコアを伸ばし逃げ切りでプロ初勝利を飾っている。

　前日唯一のアンダーパーでトップ発進を切った平野。だが、目前に迫った新人戦Vを前に焦りが出たのか、前半で2オーバーと苦しい立ち上がりとなってしまう。それでも11番＆12番の連続バーディで一気に波に乗ると、16番、18番と1つずつスコアを伸ばし、一生に一度のタイトルを手に入れた。

　平野の名を一躍有名にしたのは、今年6月のヨネックスレディス。最終的には49位タイに終わったものの、大会初日にトップに立つなどセンセーショナルな印象を残した。その後、翌週の下部ツアーでトーナメント初V、そしてプロテスト合格と着実に階段を上っていった若手の有望株。今後に注目だ。

　以下上位陣は、通算3アンダー単独2位に永峰咲希、通算2アンダー単独3位にプロテストトップ合格の山田成美。通算1アンダー単独4位にはシーズン序盤の“アマチュア旋風”をリードし、今後の活躍に期待が集まる堀琴音が入った。柏原明日架は通算4オーバー11位タイに終わっている。