来季前半戦の出場優先権をかけた国内男子ツアーのファイナル・クォリファイング・トーナメント（QT）は11日、前日に日没サスペンデットとなったプレーオフを行い、出場権が与えられる35人までの最終順位が決定した。

　6日間、計108ホールの過酷なQTをトップで通過したのは、キム・チャン（米）、權成烈（韓）、黄仁春（韓）の外国勢3人。6日間通して安定したプレーを披露し、通算22アンダーでの突破となった。通算19アンダーの4位には、2009年の全米プロゴルフ選手権覇者のY・E・ヤン（韓）が入っている。

　日本勢では、国内女子ツアーで活躍する香妻琴乃を姉に持つ、香妻陣一朗が通算14アンダーの14位でフィニッシュ。5日目を終えた時点では41位タイだったが、最終日に5アンダー67をマークし、出場権獲得圏内に浮上した。また42歳ベテランの横田真一は、最終日こそ1オーバー73とスコアを落としたが、4日目に8アンダー64をマークするなど、通算14アンダー19位で出場権を獲得している。

　その他では、古田幸希が通算13アンダー24位に入り、今季シード落ちを喫した矢野東は通算12アンダー28位で辛くも出場権を確保。ツアー通算5勝を誇る横尾要は通算7アンダーとスコアを伸ばせず、60位に沈んだ。