国内女子ツアーの今季最終戦 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは29日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に第3ラウンドの競技を終了。穴井詩が通算11アンダーまでスコアを伸ばし、初優勝に王手をかけた。

　穴井は前半を1アンダーで折り返すと、後半の11番、13番でスコアを伸ばす。さらに上がり2ホールも連続バーディで締めて、6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマーク。単独首位で最終日を迎えることとなった。27歳の穴井は、2012年の富士通レディースで記録した2位が自己最高成績。悲願の初優勝を宮崎の地で果たすことができるだろうか。

　1打差の単独2位には、この日首位でスタートしたテレサ・ルー（台）。リーダーボードのトップは譲ったものの、前後半で2つずつのバーディを記録し、4バーディ、2ボギーの2アンダー70としっかりとスコアを伸ばした。もちろん目指すは、今季メジャー大会2勝目。しっかりと射程圏内に捉えたまま、今季最後の18ホールへ向かう。

　その他上位には、通算7アンダーの単独3位にジョン・ヨンジュ（韓国）、首位と5打差の4位タイに、渡邉彩香、香妻琴乃がつけている。通算5アンダーの6位タイには、賞金ランク2位のイ・ボミと同3位の申ジエの韓国コンビが並んだ。

　賞金女王を確定させているアン・ソンジュ（韓）は、通算1アンダーで藤田幸希と並んで15位タイ。日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯を制した鈴木愛は、アマチュアの勝みなみ（鹿児島高1年）と並んで通算6オーバー最下位に沈んでいる。