国内女子ツアーの賞金レースが佳境を迎えている。

　レギュラーシーズン最終戦の大王製紙エリエールレディスオープンは20日、香川県のエリエールゴルフクラブを舞台に開幕。来季のシード権、そして最終戦への出場権争いなど、見どころがつまった同大会で今季の賞金女王が確定する可能性がある。

　前戦を終えてタイトル争いの行方は、同ランク1位のアン・ソンジュ（韓）と2位のイ・ボミ（韓）に絞られた。2人の賞金差は約3,300万円。イ・ボミは今大会で2位以上（タイが2人以内）に入らなければ、最終戦を残してアンの3年ぶり3度目の女王が決定する。

　今大会では2013年の8位タイが最高位と厳しい状況だが、毎年のように終盤に力を発揮してきたイ・ボミのこと。まだまだ可能性はある。予選ラウンドではアン、成田美寿々と同組に。果たして同郷のライバルとの戦いを制し、最終戦に望みをつなぐことは出来るか？

　また、賞金ランク25位以内が出場を許される最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（27?30日／宮崎県、宮崎カントリークラブ）」争いも注目。現在ボーダーライン上には全美貞（韓／同25位）、福田真未（同26位）が位置しているが、このあたりは数百万円差に選手が乱立しており、前週ツアー初Vの前田陽子（同34位）にもチャンスはある。

　その他、原江里菜、大山志保、上田桃子、酒井美紀、渡邉彩香、鈴木愛、香妻琴乃といった今季のツアーを彩ってきたメンバーがエントリー。ディフェンディング・チャンピオンの森田理香子は横峯さくら、上田と同組で回る。今季は主役になりそこねたが、連覇を飾って最終戦、そして来季に勢いをつけたいところだ。