国内女子ツアーの伊藤園レディスゴルフトーナメントが14日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に開幕する。アン・ソンジュ（韓）が6勝目、そして自身3度目となる賞金女王に向けてラストスパートをかける。

　今季も残り3戦となった同ツアーだが、賞金ランキング、LPGAメルセデス・ベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）で先頭を走るのはアンだ。出場試合数は22試合と、同ランク2位のイ・ボミ（韓）より6試合少ないながらも、今季5勝と圧倒的な強さを見せている。獲得賞金では3,300万円、メルセデス・ポイントでは64ポイントと大きな差をつけているため、今大会の結果次第では2試合を残してトップが確定する可能性もある。

　その前に立ちはだかるのが、ディフェンディング・チャンピオンの横峯さくらだ。昨年は、1打差で迎えた最終日に4バーディ、ノーボギーをマークし、見事逆転優勝。前週のミズノクラシックでは、来季の米女子ツアー参戦権のために優勝を目指したものの、惜しくも1打差4位タイ。12月3日からのファイナルQT（予選会）に向けて好調を維持したいが、初日はアンとのペアリングとなっており、大きな見どころの1つとなる。

　その他には、同ランク3位の申ジエ（韓）、同4位の成田美寿々、原江里菜、酒井美紀、大山志保、上田桃子、鈴木愛など国内ツアーの実力者が集結。また、米女子ツアー組の宮里美香、有村智恵も参戦し、シーズン終盤戦にふさわしい戦いが展開されそうだ。