見せ場満載の賞金王争いは、マーティン・カイマー（独）が初の賞金王タイトル獲得に向け好スタートを切った。

　欧州ツアーの今季最終戦ドバイ世界選手権（UAE、フメイラー・ゴルフ・エステーツ）は現地時間25日に第1ラウンドの競技を行い、賞金ランクトップのカイマーが1イーグル、4バーディ、1ボギーの5アンダー67をマーク。7アンダー65で単独首位に立ったロベルト・カールソン（スウェーデン）に2打差の単独3位につけた。一方、逆転賞金王を狙う賞金ランク2位のグラエム・マクドウェル（北アイルランド）は6番パー3でホールインワンかと思わせるスーパーショットを披露したが、中盤にボギーを連発。結局3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で25位タイと出遅れてしまった。

　今大会でマクドウェルより上位に入れば賞金王に輝くことになるカイマー。この日は3番パー4で残り192ヤードの2打目を直接カップインさせるイーグルを奪うなど、勢いのあるゴルフで実力を見せつけた。「フェアウェイから直接カップインさせたのはチャレンジツアー以来だと思う。最高のタイミングだったよ」と満面の笑み。同組のマクドウェルは目の前でチップインイーグルを見せられ「彼は本当に良いプレーをしたね」とライバルを認めつつも、「でも僕は自分のゴルフに集中するだけだよ」としっかり前を見据えていた。

　上位陣は、首位と1打差の単独2位で19歳のノ・スンヨル（韓）が続き、世界ランクNo.1のリー・ウェストウッド（英）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、イアン・ポルター（英）らが3アンダー69で回り5位タイ。また、ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、フランセスコ・モリナリ（伊）は1アンダー71で17位タイ。アーニー・エルス（南ア）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）のメジャー王者たちは1オーバー73で33位タイにつけている。