石川、課題のドライバーに苦しみ「77」で後退 「明日は来週につながるラウンドに」
2015年7月12日(日)午前10:48
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(写真提供:Getty Images)
米男子ツアーのジョンディア クラシックは現地時間11日、イリノイ州のTPCディアランを舞台に第3ラウンドの競技を終了。優勝候補筆頭のジョーダン・スピース(米)が10アンダー「61」の猛チャージで単独トップに急浮上した一方、日本勢唯一の出場者である石川遼は6オーバー77と大きく崩れ、通算1オーバー69位タイに後退した。
初日からアンダーパーでのラウンドを続けていた石川だが、上位進出を目指したこの日は立ち上がりの2番パー5で3パットボギーを叩くと、4番パー4ではティーショットをラフに、3打目をバンカーに入れてしまいダブルボギー。その後もノーバーディのまま6番、9番とスコアを落とし、前半を5オーバーで折り返す。
悪い流れを断ち切るべく臨んだ後半は、出だしから幸先良くバーディ発進を切るも、直後の11番パー4ではティーショットを左に外してペナルティとなるなど6オン、1パットのトリプルボギー。以降は17番のチップインバーディなどでスコアを1つ伸ばすにとどまり、3バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと苦しいラウンドでこの日を終えている。
石川は競技後、「体のキレ的にも良い形でスタート出来たのでいけるかなと思ったが、2、3、4番と流れを悪くしてしまった。4番のドライバーも良くなかったし、まだやるべきことは山積み。まだまだだなという感じ」とこの日のプレーを総括。この日のフェアウェイキープ率は前日と同じ57.14%と、課題のドライバーが再び足を引っ張る形となった。
石川はまた「4日間安定して良い数字で上がることが一番大事。それができるように戻していかなければならないが、今はその途中だと思う」と現状を分析しながら「予選を2週続けて通れているという意味では悪いゴルフではないが、それが4日間続かなかったり、1日悪い日があるというところが最近の良くないところ。初日で出遅れなかったりという良いところは出せてきてはいるので、もうちょっとかなと。また明日、来週の試合に向けてもつながるようなラウンドにしたい」と最終日への意気込みを表している。
一方、前日の「64」で101位タイから16位タイまでジャンプアップしていたスピースは、この日も圧巻の猛チャージを披露。2番パー5で2打目をベタピンに寄せてイーグルを奪うと、前半のうちにさらに3バーディを重ねてノーボギーの5アンダーで折り返す。バックナインでもその勢いは止まらず、17番パー5で残り106ヤードの3打目を直接カップに沈めるなど、前半同様5つスコアを伸ばし、最終的に2イーグル、6バーディ、ノーボギーでホールアウト。「61」のラウンドは自己ベストとなり、2日間で100人抜きという離れ業を演じている。
トップと2打差の単独2位は、前週にツアー初勝利を挙げたダニー・リー(ニュージーランド)。通算14アンダーの3位タイには首位タイから出たジャスティン・トーマス(米)ら3人が並んだ。ツアー11勝のザック・ジョンソン(米)は通算13アンダー6位タイとなっている。
ジョンディア クラシック決勝ラウンドはダイジェスト放送!
TPCリバーハイランズは、正確なショットを要求する難コース。毎年ツアー屈指のショットメーカー達が上位に名を連ねる。昨年は、切れ味鋭いウエッジショットを武器にバーディーを重ねた2012年王者ザック・ジョンソンと、レフティのブライアン・ハーマンの一騎打ちに。終盤3連続バーディーを奪ったハーマンが一歩抜け出し、ツアー初優勝を飾った。一昨年はジョーダン・スピースもツアー初優勝を飾っている。今年もニュースターの誕生なるか。
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