国内女子ツアーのゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントは7日、岐阜県のみずなみカントリー倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日までとは一転スコアを伸ばせない展開が続く中、中盤成田美寿々の猛追を受けながらも、最後まで集中力を切らさなかった大山志保が通算16アンダーで逃げ切り、今季初優勝を飾っている。

　大会初日に8バーディ（1ボギー）、2日目には自己ベストの『63（9バーディ、ノーボギー）』と快調にスコアを伸ばし6打のリードをつくった大山。最終日を前に「明日も攻めます」と語っていたが、一転我慢のラウンドとなった。2番でバーディを奪ったまでは良かったものの、その後はパープレーが続く苦しい展開。8番でボギーを叩き、スコアをもとに戻してしまう。

　しかもこの日は6打差単独2位から出た成田が絶好調。13番までに5バーディ、1ボギーとスコアを伸ばして2人の差はついに2打差に。だがここから粘りを見せた大山がその後すべてのホールをパープレーで切り抜け、3日間にわたってトップを守る完全Vを達成した。大山は昨年末のリコーカップ以来、ツアー通算14勝目。次週に迫った公式戦第3戦 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯（11?14日／兵庫県、美奈木ゴルフ倶楽部）を前に弾みをつけた。

　一方、一時大山の背中を捉えたかと思われた成田は16番でボギー。最終18番でバーディを奪ったものの通算14アンダー単独2位に終わった。通算13アンダー3位タイに葭葉ルミとイ・ナリ（韓）、通算12アンダー単独5位には香妻琴乃が入っている。