国内女子ツアーの今季第24戦 ニトリレディスゴルフトーナメントは29日、北海道の恵庭カントリー倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を終了。大会3連覇がかかっていたディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）が棄権を表明する中、元ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の申ジエ（韓）が5アンダー67で回り、2位の藤田幸希に2打差をつけトーナメントをリードした。

　現在賞金ランキング6位の原江里菜、昨季ステップ・アップ・ツアー2勝の西山ゆかり、15歳のアマチュア新垣比菜、同9位Ｏ．サタヤ（タイ）、同10位リ・エスド（韓）の5人が2アンダー70で3位タイ。欠場明けの横峯さくら、佐伯三貴、藤本麻子、穴井詩などが1オーバー73の21位タイにいる。

　スタート前、アンが右手首痛のため棄権。今季3勝をマークし賞金ランキング2位につける“大本命”は大会前に消えたが、同郷の選手が強さを見せつけた。6バーディ、1ボギーの安定したプレーを披露した申がトップに立てば、現在ランキング1位のイ・ボミ（韓）も3バーディ、1ダブルボギーの1アンダー71にスコアをまとめ、吉田弓美子らと並ぶ8位タイ。世界中のツアーをけん引する強豪・韓国勢が、北の大地でも大暴れしている。

　一方、前週のCAT Ladiesで2011年ミズノクラシック以来3年ぶりとなる白星を飾った上田桃子は、前半（インスタート）で2ボギーを喫すると、ハーフターン後も1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせず、2オーバー74の28位タイ。CAT Ladiesで上田と優勝争いを繰り広げた昨季女王の森田理香子は、今季ワーストに並ぶ「79」を叩いて93位タイスタート。予選突破には2日目の巻き返しが必要となった。