国内女子ツアーのCAT Ladiesは23日、神奈川県の大箱根カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を行い、3打差の単独2位から出た上田桃子が4アンダー69をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばしてトップ発進の森田理香子を振り切り、2011年のミズノクラシック以来3年ぶりとなるツアー優勝を飾った。

　最終日は森田と上田のデットヒートとなった。1番は互いにバーディ。2番でボギーを叩いた森田に対し、上田が3番、4番でピンの根元につけるスーパーショットを見せて連続バーディを奪い、今大会通じて初めてリーダーボードの最上段に立つ。だが今季2勝目を狙う森田も5番でバーディを奪い返す執念を見せて再び単独トップに。

　勝負が動いたのはサンデーバックナイン。11番、13番でボギーを叩いた森田に対し、上田が12番でバーディを奪ってこれで2打差。その後森田は15番パー5で第3打をピン横1メートルにつけバーディに成功し再び1打差と迫ったが、何度かあったピンチをパーで凌ぎ切った上田が逃げ切りV。米ツアーメンバーとして出場した11年ミズノクラシックを含めて節目のツアー通算10勝目を達成した。

　通算8アンダー単独2位に森田。2011年（単独2位）、12年（2位タイ）に続き、またしても大会Vにはあと一歩手が届かなかった。以下上位は前週の優勝で賞金ランキングトップに立ったイ・ボミ（韓）が通算6アンダー単独3位、通算5アンダー単独4位にテレサ・ルー（台）、通算4アンダー単独5位に渡邉彩香。ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）は通算1オーバー11位タイだった。