米男子ツアーのバラクーダ選手権は現地時間31日、ネバダ州のモントリューG＆CCを舞台に開幕。1999年にスタートしたトーナメントはWGC-ブリヂストン招待（オハイオ州ファイアーストーンCC）と同週に行われる“裏”トーナメントとして実施され、WGC（世界ゴルフ選手権）の出場権を持たない下位選手が多く参戦する。

　同大会のユニークな点はその特殊なフォーマット。ツアーで唯一各ホールのスコアをポイントに換算して競われるステーブルフォード方式（アルバトロス＝8点、イーグル＝5点、バーディ＝2点、パー＝0点、ボギー＝-1点、ダブルボギー以下＝-3点）で行われる。仮にボギーを2つ叩いたとしても、バーディをひとつとればイーブンという攻めたものに有利な試合形式も手伝って、毎年リスクを冒してでもバーディを狙ってくる、果敢なプレーが楽しめる。

　昨季大会（当時はリノ・タホ・オープン）は豪快なティーショットを武器にバーディを量産したゲーリー・ウッドランド（米）が4日間を通じて過去最高の44ポイントをマークしてツアー通算2勝目を挙げた。今季ウッドランドはブリヂストン招待に出場するため残念ながらエントリーしていないが、レティーフ・グーセン（南ア）、ジェフ・オギルビー（豪）、ルーカス・グローバー（米）、デビッド・デュバル（米）らかつてのメジャー王者が多数参戦しており、そういった意味でも楽しみな大会だ。

　日本からは前週のカナディアン・オープンに続き今田竜二が参戦。昨年は予選を突破したものの68位（予選通過70人中）と下位に終わったが今年は果たして？ 大会初日はまだグリーンの状態が良い、早い時間帯の組だけにスタートダッシュを仕掛けたい。