カットラインは脅威の4アンダー。稀に見るバーディ合戦はプレーオフにまでもつれ込んだ。

　国内女子ツアーのサマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメントは20日、茨城県のイーグルポイントゴルフクラブを舞台に最終ラウンドの競技を行い、通算16アンダーで並んだ成田美寿々と香妻琴乃がプレーオフに突入。1ホール目でバーディを奪った成田がシーズン3勝目となるツアー通算5勝目を飾って幕を閉じた。

　1打差単独2位からスタートした成田は、最終日も序盤からバーディを量産して前半を終えて通算15アンダーでトップに浮上。だが、それ以上の勢いを見せたのが前日「優勝争いしたいですね」と語っていたホステスプロの香妻琴乃だ。首位と4ストローク差、7位タイから出ると14番までにノーボギーの8アンダーと爆発、通算16アンダーまでスコアを伸ばして成田を逆転する。

　香妻は15番以降パーをキープしてそのままトップでホールアウト。しかし、そこは今季2勝の成田、17番でセカンドショットをピタリとつけてバーディ、18番もパーをセーブして2人の戦いはついにサドンデスに突入する。そして18番で行われた1ホール目、香妻のパーに対して、1メートル弱につけた成田がバーディパットを沈めて貫録の逆転優勝を果たした。成田はこれでプレーオフ3戦3勝。

　以下上位は、通算15アンダー単独3位に前日トップのイ・ナリ（韓）、通算14アンダー単独4位に申ジエ（韓）。第1回大会（2012年）覇者の木戸愛は通算13アンダー5位タイでフィニッシュ。また、全英リコー女子オープンで日本勢最上位の21位タイに入った原江里菜が、4アンダー68とスコアを伸ばして通算11アンダー単独9位に食い込んだ。

　ディフェンディング・チャンピオンの吉田弓美子は、藤田光里、堀奈津佳らと並ぶ通算9アンダー15位タイ。昨季賞金女王の森田理香子は通算7アンダー27位タイに終わっている。