昨年の全米オープン覇者で難コースに滅法強いジャスティン・ローズ（英）が我慢大会を制し今季初、ツアー通算6勝目を達成した。

　およそ3か月ぶりに復帰戦を戦ったタイガー・ウッズ（米）が予選で姿を消した米男子ツアーのクイックン・ローンズ・ナショナルは現地時間29日、メリーランド州のコングレッショナルCCを舞台に最終ラウンドの競技を行ったが、難コンディションに上位が崩れこの日1つスコアを伸ばしたローズとショーン・ステファニー（米）がともに通算4アンダーで並びプレーオフを戦う展開となった。

　欧州ツアーの賞金王に輝いたこともあるメジャータイトルホルダーのローズに対しステファニーはツアー未勝利で現在フェデックスカップのポイントランキング155位の伏兵。18番パー4で行われたサドンデス1ホール目、初優勝のプレッシャーからステファニーがグリーン手前の池に第2打を打ち込み痛恨のダブルボギー。無難に2オン、2パットのパーとしたローズが全米オープン以来、およそ1年ぶりの栄冠に輝いた。

「このコースは我々全員にとって大きなチャレンジでありテスト。ここで良いプレーが出来たことで今後のシーズンに弾みをつけられた」と5位タイからの逆転勝利を喜んだローズ。同じショーン・フォーリーコーチに師事する兄弟子のタイガーに表彰式で祝福され、感無量の様子だった。

　1打差の3位タイにチャーリー・ホフマン（米）とベン・マーティン（米）が入り、通算2アンダー5位タイにアンドレス・ロメロ（アルゼンチン）、ブレンダン・スティール（米）、ブレンドン・トッド（米）の面々。

　最終組で優勝が期待されたパトリック・リード（米）はこの日だけで6つスコアを落とし通算イーブンパー11位タイで終戦。同じく最終組で回ったノ・スンヨル（韓）もサンデーバック9にダブルボギー3つを叩いて8オーバー79。通算4オーバー30位タイで4日間の競技を終えている。

　尚、今大会に日本勢は出場していない。