混戦に終止符を打つのは誰か？ 最終日を前に誰が勝ってもおかしくない展開が続いている。

　大勢のギャラリーが集まることで知られる米男子ツアーのトラベラーズ選手権は現地時間21日、コネチカット州TPCリバー・ハイランズを舞台に第3ラウンドの競技を終了。5打差に19人がひしめく混戦の中、この日ノーボギーの4アンダー66をマークしたライアン・ムーア（米）が通算13アンダーで単独トップに立った。

　昨年の10月に行われたCIMBクラシックで優勝を飾り、シーズン序盤は毎週のように上位戦線を賑わせたムーアだが、マスターズで予選落ちして以来パッとしない成績が続いており、この辺で再び優勝争いを演じ残り2つのメジャーに備えたいところ。とはいえ後続には実力者がひしめき予断を許さない状況だ。

　1打差の単独2位に2011年のノーザン・トラスト・オープン以来3年ぶりツアー通算4勝目を狙うアーロン・バデリー（豪）がつけ、2打差の3位タイにセルヒオ・ガルシア（スペイン）、崔京周（韓）、前日のトーナメントリーダー、スコット・ラングレー（米）ら。

　さらに通算9アンダー7位タイにケビン・ストリールマン（米）、ニック・ワトニー（米）、カール・ペターソン（スウェーデン）、チャド・キャンベル（米）ら久々の勝利を貪欲に狙う面々が名を連ねており、最終日に上位が伸び悩んだ場合、下位からの大逆転も十分にあり得るだろう。

　一方、ビッグネームはやや苦戦。飛ばし屋 ダスティン・ジョンソン（米）はスコアを1つ落とし通算7アンダーで前日の9位タイから20位タイに後退。マット・クーチャー（米）も2オーバー72と崩れ通算5アンダー28位タイ。前日カットラインぎりぎりで予選を突破したジェイソン・デイ（豪）とバッバ・ワトソン（米）はそれぞれ3つずつスコアを伸ばしたが、通算4アンダー34位タイにとどまっている。

　尚、石川遼、今田竜二は予選ですでに姿を消している。