国内女子ツアーの今季最終戦 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは27日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に開幕する。公式戦でもある同大会の出場者は、2014年度のツアー優勝者＆賞金ランキング上位25位まで。まさに『女王の中の女王』を決める戦いとなる。

　すでにアン・ソンジュ（韓）が、賞金ランキング＆LPGAメルセデス・ベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）の2冠を確定。タイトル争いという意味では大きな注目はないが、ツアー屈指の負けず嫌いたちが集うこの大会が盛り上がらないわけがない。

　最終戦に相応しく女王アンやシーズン3勝の成田美寿々、国内復帰後2勝を挙げた上田桃子、渡邉彩香、鈴木愛ら今年名をあげた若手選手など主役たちが勢ぞろい。渡邉や鈴木、酒井美紀、前田陽子ら9選手は初出場となる。また、大会史上初めてアマチュアとして参戦する勝みなみ（鹿児島高1年）も注目だ。

　昨年大会は、最終日にベストスコア「66」をマークした地元宮崎出身の大山志保が優勝。後続に4打差をつける圧勝で、2005年以来2度目の大会制覇を果たした。「出場する試合はすべてが大事。でも地元で行う最終戦はどうしても勝ちたい。特別な意味がある」と、今年も気合十分で挑む。

　大会実行委員長の入江由香は「今年は例年以上にコースの仕上がりが良いと思います。大会期間中の天候にもよりますけど、10アンダー前後の争いになるでしょうね」と語っており、舞台も整った。泣いても笑ってもこれが最後、勝利の女神は最後に誰に微笑みかけるのだろうか？