ツアー復帰したばかりのJ・B・ホームズ（米）が元気いっぱいだ。

　約9か月前、夫人と共にローラーブレードを楽しんでいたホームズは足首を骨折。残りの2013年を棒に振った。公傷制度を利用してツアーを離れ、治療とリハビリに専念していたが、前週のファーマーズ・インシュランス・オープンで米男子ツアーに復帰。23位タイに入って5万4,290ドル（約560万円）を稼いでいる。

　2011年全米プロゴルフ選手権初日終了後に激しいめまいを覚えて棄権したホームズ。診断の結果、脳に奇形があることが判明し、2週間後に手術を受けた。しかし、その1か月後、手術で頭蓋骨に埋め込まれたチタンプレートにアレルギー症状が出てしまう。結局、地元ケンタッキー州からボルチモア州のジョンズ・ホプキンス大学病院へと移送され、再手術を受けて事なきを得た。

　翌2012シーズンにツアー復帰を果たしたが、同時期にテニス肘（テニスでボールを打つときの動作のように、肘の関節の曲げ伸ばしを過度に繰り返すことによって、肘の筋肉や腱が炎症を起こす疾患）も患っており、満身創痍の状態だったという。それからあまり時間の経っていない時期の足首損傷だった。

　だが、悪いことばかりではない。休養と前後して再婚もしている。「（休んでいたから）妻と旅をせずに一緒にいることが出来たのは良かったね。ほとんど1年間、家にいられた。これまでそんなことはなかったからね」と笑ったホームズ。公傷制度を利用して復帰した今季は19試合に出場して58万299ドル（約6,000万円）を稼がなくてはならない。

「すごく元気だし、1年間ヘルシーにプレー出来ると感じている。準備万端だ。ミスショットをしてもちゃんとわかってる。だからちゃんと調整できる」。復帰2戦目となるウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン（現地時間30?2月2日／アリゾナ州、TPCスコッツデール）は、ホームズが過去2勝（当時はFBRオープン）している大会だけに期待したい。