ネバダ州のモントリューG＆CCを舞台に行われている米男子ツアーのバラクーダ選手権は現地時間2日、第3ラウンドの競技を終了。全米オープン2勝のリー・ジャンセン（米）が7バーディ、1ボギーの6アンダー66と会心のプレーを見せて13ポイントを獲得し、通算28ポイントで5位タイに浮上した。トップは通算35ポイントのジェフ・オギルビー（豪）、予選ラウンドで首位だったニック・ワトニー（米）はこの日は6ポイント伸ばすに止まり、通算32ポイントで2位タイに後退した。

　今月28日に50歳の誕生日を迎えるベテランが全盛期を彷彿させるプレーを見せた。2番でバーディを先行させると8番でもバーディ。9番こそ1つスコアを落としたが、後半は5バーディの猛攻で優勝を射程圏内に捉えた。

　ジャンセンの前回のツアー優勝は1998年の全米オープンにまで遡る。ツアー通算8勝を挙げているが、近年はチャンピオンズツアー入りが目前に差し掛かり、年齢による衰えは否めない。トップのオギルビーとは7ポイント差あるが、これはイーグルとバーディをそれぞれ獲れば追いつくポイントだ（同大会はステーブルフォード方式 アルバトロス＝8点、イーグル＝5点、バーディ＝2点、パー＝0点、ボギー＝?1点、ダブルボギー以下＝?3点）。ベテランの16年ぶりのツアーVはあるのか？ 最終日のジャンセンのプレーに注目だ。

　日本勢唯一出場の今田竜二は3バーディ、2ボギーの1アンダー71で回り、4ポイント獲得して通算13ポイントの68位タイ。3日連続のアンダーパーをマークしポイントも挙げたが、他選手もポイントを重ねたため前日の60位タイから順位を落としている。

　その他、ブレンダン・スティール（米）が通算30ポイントで単独4位につけ、ジャンセンと同じ5位タイに、前日今田と同じ60位タイだったジョン・マリンガー（米）が19ポイントを奪取し、一気にランクアップした。