今年の全米オープン17位タイでローアマを獲得した20歳のマイケル・キム（米）が、米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープン（現地時間2014年1月23?26日／カリフォルニア州、トリーパインズGC）でプロデビューすることが分かった。

　韓国系アメリカ人のキムは6月の全米オープンの第3ラウンドで一時首位に1打差まで迫り「アマチュアVの可能性もある」と思わせた逸材。結局最終日に76を叩いて17位タイに留まったが、非凡な才能を見せ将来性を大いにアピールした。サンディエゴ近郊のトリーパインズ高校卒業後、現在はカリフォルニア州立大学バークレー校3年のキムは先頃挑戦した下部のウェブ・ドットコム・ツアー・クォリファイング・トーナメント（プロテスト）で56位タイとなり、コンディショナル（条件付きの）での出場権を獲得。地元の知り尽くしたコースで行われる大会でのデビューが決まった。

　在学中、それも学期の途中でのプロ転向はそう多くないが、現在欧州ツアーで活躍中の2010年全米アマチュアゴルフ選手権王者、ピーター・ユーライン（米）はオクラホマ州立大学4年の途中だった2011年12月にプロに転向している。また、今季米ツアーで大活躍してザ・プレジデンツカップのメンバーにもなったジョーダン・スピース（米）も、テキサス大学2年の学期中にプロとなった。欧州ツアーで初優勝を飾ったユーラインは現在世界ランキング63位、今年の初めにはツアー出場権すらなかったスピースもジョン・ディア・クラシック優勝後、実績を積み重ねて世界ランク22位といずれも大躍進している。

　キムがこの2人の先輩に続くことができるのかどうか。知り尽くした地元コースでのデビュー戦はその試金石となるはずだ。