国内女子ツアーの富士通レディースは19日、千葉県東急セブンハンドレッドクラブ 西コースを舞台に最終ラウンドの競技を行い、アン・ソンジュ（韓）、横峯さくら、菊地絵理香の3人が通算11アンダーで並びプレーオフに突入。18番で行われたプレーオフ1ホール目でバーディを奪ったアンが、前週のスタンレーレディスに続く2週連続優勝を果たし、自身のシーズンベスト更新となる5勝目を飾っている。

　この日は1打差単独首位からスタートしたアンだったが、序盤はボギーが先行する苦しい展開。前半を終えて1バーディ、3ボギーとスコアを崩した。しかし後半は出だしの10番でバーディを奪うなど2アンダーでラウンドし通算11アンダーでホールアウト。一時は首位の座を譲ったものの、再度追い付いてプレーオフに持ち込んだ。その1ホール目、アンはフェアウェイからの第2打を3人の中で唯一グリーンに乗せることに成功。やや距離の残るパットとなったが、これを沈めてバーディとし勝負を決めた。

　プレーオフで惜しくも優勝を逃した菊地は、前半をイーブンパーで折り返すと10番バーディ、11番ボギー、12番バーディで一時は単独首位に浮上。しかし2打差をリードして迎えた上がり2ホールを連続ボギーとしてしまい、逃げ切ることが出来なかった。前半から我慢のゴルフが続いた横峯も、14番から3連続バーディをマークし首位タイに並んだものの、最後は一歩及ばず今季初優勝を逃している。

　その他上位には、通算8アンダー単独4位にテレサ・ルー（台）、通算7アンダー5位タイに、昨季賞金女王の森田理香子、福田真未、姜秀衍（韓）が入った。また、米女子ツアーから参戦となった宮里美香は通算イーブンパーの22位タイ、宮里藍は通算2オーバー31位タイでトーナメントを終えている。ローアマチュアには通算3オーバー35位タイに入った永井花奈（日出高2年）が日本女子オープンに続き輝いた。