最後まで手に汗握る接戦を制し、クリス・カーク（米）が2年ぶり2度目の勝利に酔いしれた。

　米男子ツアーの2013-14シーズン第5戦 ザ・マクグラドレー・クラシックは現地時間10日、ジョージア州のシー・アイランドGCシーサイドCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日トップタイにつけたカークが5バーディ、1ボギーの4アンダー66にスコアをまとめ、通算14アンダーで逃げ切ってツアー通算2勝目を達成した。

　同じく首位タイからスタートしたブライニー・バード（米）とのシーソーゲームは見応えがあった。序盤はバーディを先行させたバードが優位に展開を進めたが、中盤以降盛り返したカークが接戦に持ち込み逆に一歩リード。ところが13＆14番で連続バーディを奪ったバードに対し、カークは14番で3パットボギーを叩き再逆転を許す。それでも土壇場の17番バーディでカークが再び追いつき、両者通算14アンダーで迎えた最終ホールにドラマが待っていた。

　ティーショットを左のフェアウェイバンカーに打ち込んだバードが、4番アイアンで放ったセカンドショットは海に。なんとかボギーで凌いだものの、パーをセーブしたカークが栄冠に輝いた。バードはこれまで何度も優勝争いに絡みながら土壇場で敗れツアー無冠。またしても勝利の女神はバードに試練を与えた。

　通算13アンダー2位タイにバードの他、この日9バーディ、1ボギーの8アンダー62をマークしたティム・クラーク（南ア）が入り、通算12アンダー4位タイにブライアン・ゲイ（米）、ジョン・センデン（豪）ら。また、出場2試合連続優勝を狙ったウェブ・シンプソン（米）は最終日にノーボギーの4アンダー66と安定感のあるゴルフを見せたが、通算10アンダーでマット・クーチャー（米）らと並び7位タイにとどまっている。

　尚、今大会に日本勢は出場していない。