ローリー・マキロイ（北アイルランド）が完全復活に向けてエンジン全開だ。

　欧州ツアーのBMWマスターズは現地時間24日、中国のレイク・マラレンGCを舞台に開幕。同ツアーはこれより限られたものだけが出場を許される全4試合の“ファイナル・シリーズ”に突入する。今大会の賞金総額は700万ドル（約7億円）、シリーズ全体では3,000万ドル（約30億円）と、この4戦の結果が賞金レースに大きな影響を与えるとあって、78人の出場選手たちは全員高いテンションで開幕を待ち構えている。

　なかでもやる気満々なのがマキロイだ。昨季は世界ランキングNo.1の男として同大会に出場したマキロイ（結果は単独2位）だが、2013年はまさかのスランプでランキングも6位まで落としてしまった。何とか脱出する方法を探り続けているうちにシーズンは大詰めに。それでも一足先にアジア入りして出場した前週のワンアジアツアー（コロン韓国オープン）で2位タイに入り、復調の兆しを見せたマキロイ。良い形で2013年を終え、来季につなげるためにも今大会は大切な1戦となるはずだ。

　また、米男子ツアーのプレーオフシリーズで圧倒的な強さを見せてフェデックスカップ王者となり1,000万ドル（約10億円）を獲得したヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は、史上初めてのフェデックス王者とレース・トゥ・ドバイ王者（欧州ツアー賞金王）の同時獲得を狙う。

　その他、パドレイ・ハリントン（アイルランド）、マーティン・カイマー（独）、ポール・ローリー（スコットランド）、グラエム・マクドウェル（北アイルランド）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）、ジョン・デイリー（米）のメジャー王者たちも揃って参戦。ディフェンディング・チャンピオンのピーター・ハンソン（スウェーデン）、ルーク・ドナルド（英）、リー・ウェストウッド（英）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、イアン・ポルター（英）、フランセスコ・モリナリ（伊）らも顔を揃え、ファイナル・シリーズ初戦を盛り上げる。