生き残りをかけたサバイバルレースでマスターズチャンピオンのトレバー・イメルマン（南ア）が底力を見せつけた。

　米男子のレギュラーツアーと下部ツアーとの入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”シリーズ初戦のホテルフィットネスチャンピオンシップは現地時間9月1日、インディアナ州シカモア・ヒルズGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。5打差の3位タイからスタートしたイメルマンが1イーグル、5バーディ（1ボギー）の猛攻で6アンダー66をマーク。通算20アンダーまでスコアを伸ばし、前日のトーナメントリーダー、21歳のパトリック・キャントレー（米）を1打差で振り切り逆転で優勝を飾った。

　今季イメルマンはレギュラーツアー24試合に出場したが、半分の12試合で予選落ち。トップ10入りわずか1試合でフェデックスカップポイントランキング143位に低迷し、シードを失っていた。しかし、メジャー王者のプライドをかなぐり捨てて挑んだ入れ替え戦初戦で結果を出したことで、来シーズンのシード権に王手をかけた。

　その他、通算17アンダー5位タイにバド・コーリー（米）、通算16アンダー7位タイにノ・スンヨル（韓）と期待の若手が食い込んだが、同世代の石川遼は予選カットラインに1打足りず決勝ラウンド進出を逃している。

　ちなみにウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズは米ツアーの今季フェデックスカップポイントランク126位から200位までの選手と、ウェブ・ドットコム・ツアー今季賞金ランク上位75名の選手が激突する4試合。与えられた『50』のシード枠のうち半分は、すでにウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランク25位までの者が手にしており、残りの25枚の切符をその他の選手が競っている。