国内女子ツアーの第36戦 大王製紙エリエールレディスオープンが20日、香川県のエリエールゴルフクラブを舞台に開幕した。今季2勝の上田桃子が8バーディ、1ボギーの7アンダー65をマーク。2位タイの北田瑠衣、下川めぐみ、全美貞（韓）、金ナリ（韓）に2打差をつけ、第1ラウンドのトーナメントをリードした。

　4アンダー68の6位タイに大山志保、酒井美紀、藤本麻子、福田真未、テレサ・ルー（台）の5人。昨季女王の森田理香子、米女子ツアーのQT（予選会）参戦のため今大会が今季最終戦となる横峯さくら、イ・ナリ（韓）らが3アンダー69の11位タイに続いている。

　豪華な顔ぶれがリーダーボードの上位を賑わせた第1ラウンド。2007年賞金女王の上田が、いきなり爆発した。前半をノーボギーの3アンダーで折り返すと、ハーフターン後は3連続含む5バーディ（1ボギー）を量産。2007年以来の大会2勝目、さらにCAT Ladies、樋口久子 森永レディスに次ぐ今季3勝目に向けて最高のスタートを切った。

　3月に開幕した同ツアーは、いよいよ残すところ2戦。賞金女王のタイトルレースや来季のシード権の行方など見どころは満載だ。賞金ランキング首位のアン・ソンジュ（韓）とイ・ボミ（韓）に絞られた女王レースは、アンが2アンダー70の18位タイ、逆転を狙うイ・ボミはイーブンパー72の45位タイ発進となった。来季シードの当落線上にいる同ランク55位の工藤遥加が、1アンダー71で29位タイ。同59位の金田久美子は、終盤に盛り返して同じく29位タイと望みをつないている。

　また、今大会の結果いかんでは、不動裕理に次ぐツアー史上2人目の獲得賞金10億円突破がかかる横峯。トップと4打差とまずまずのスタートとなっただけに、残り120万円強を獲得して渡米前に目標をクリアしたいところだ。