1,000万ドル（約9億8,000万円）をかけた戦いの幕が、間もなく切って落とされる。

　現地時間19日に開幕する米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権（ジョージア州イースト・レイクGC）は、フェデックスカップポイントランキング上位30名の選手だけが出場を許されたエリートトーナメント。大会終了後に同ランキング1位となれば、年間王者の称号とともにビッグボーナスを獲得できる。

　現在ランキング5位までの選手は、今大会に勝てば無条件で年間王者となる資格を持っている。1位タイガー・ウッズ（米）が2009年以来4年ぶり3回目のタイトルを手にするのか？　それとも2位ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、3位アダム・スコット（豪）、4位ザック・ジョンソン（米）、5位マット・クーチャー（米）らがタイガーの牙城を崩すのか？　昨季大会で優勝し、ランキング5位から大逆転で年間王者となったブラント・スネデカー（米）の例もあるだけに、最後まで勝負の行方はわからない。その他の選手にも今大会の結果次第で年間王者獲得の可能性が残されており、全選手が必死の戦いを繰り広げるはずだ。

　その中でも、ルーキーながら今大会出場の権利を勝ち取った同ランク13位のジョーダン・スピース（米）に注目したい。フレッド・カプルス主将の推薦でザ・プレジデンツカップ米国チームの一員に選ばれた20歳の若武者が、どんなプレーを見せてくれるのか？　今後のゴルフ界を占う天王山を見届けたい。

　なお、日本勢は出場しない。