タイガー・ウッズ（米）が、米大手通信社APのアスリート・オブ・ザ・ディケード（10年間で最高のアスリート）に選ばれた。

　スキャンダル渦中にあり当分の間、試合出場を自粛することにしたばかりのタイガーにとっては、皮肉なタイミングと言わざるを得ないが、ここ10年の実績はもちろんそれに値するものだ。

　10年でメジャー12勝を含む通算64勝したタイガーは、世界ランクNo.1の座もほぼ独占。その座を譲ったのは、わずか32週に過ぎないという素晴らしいもの。獲得賞金も8,154万7,410ドル（約73億4,000万円）で、1試合あたり48万2,529ドル（約4,000万円）という効率のよさも見せている。

　投票は先月から行われていたため、スキャンダル噴出となった11月27日以前の票もあったが、それでも142票中56票を集めて、見事タイトルを獲得した。

　改めて10年間の実績を見れば、タイガーのすごさがよくわかる。メジャー通算14勝で、18勝のジャック・ニクラウス（米）を抜く日も近いといわれる中での受賞。

　ちなみに2位は、ガンから生還しツール・ド・フランスで10年間で6勝した自転車レーサーのランス・アームストロング（米）で33票。3位はテニスプレーヤーのグランドスラマー、ロジャー・フェデラー（スイス）で25票を獲得している。（STATS-AP）