米ツアーが欧州ツアーを乗っ取り!?
2013年8月14日(水)午前11:21
米男子ツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェム氏と、欧州ツアーのチーフ・オペレーティング・オフィサー、キース・ウォーター氏が揃って米ツアーが欧州ツアーを乗っ取るという噂を否定した。
全米プロゴルフ選手権終了後の現地時間13日、『デイリー・テレグラフ』と『デイリー・メール』の英国二紙が「米ツアーは恥知らずの方法で欧州ツアーを獲得しようとしている」と報道。これに対して、それぞれが否定のコメントを出した格好だ。
フィンチェム氏は3年前に「男子ツアーはいずれ世界ツアーになるべきだ」と発言したが、この時は時期や方法については言及していない。ただ、世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズやオリンピックの正式競技復活に向けてインターナショナル・フェデレーション・オブ・PGAツアーズがともに活動してきた流れを汲んでのものだった。
それだけに今回の報道については「正確ではない」と真っ向から否定。ウォーター氏もBBCの取材に対し「(報道は)正しくない」と言い切った。
だが、欧米両ツアーがトッププレーヤーを奪い合い、アジア進出などの勢力拡大を巡って凌ぎを削り合っているのは紛れもない事実。さらに、世界のツアーがひとつにならないことには、トッププレーヤーたちが出場しなければならない試合が多すぎてつぶれかけているという現実もある。それだけに噂とは言え、強権で知られるフィンチェム氏がこの先どう出るか。まだまだ予断を許さない状況であることは間違いない。