S.シンク&B.ハース首位並走! 5打差に26人がひしめく大混戦
2013年3月31日(日)午前11:08
ムービングデーを迎えて誰が勝ってもおかしくない混戦模様に拍車がかかった。
米男子ツアーのシェル・ヒューストン・オープンは現地時間30日、テキサス州のレッドストーンGCトーナメントCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。2009年の全英オープン制覇以来勝星のない スチュワート・シンク(米)と2011年のフェデックスカップ年間王者ビル・ハース(米)の2人が通算11アンダーまでスコアを伸ばし首位の座を分け合った。
前日単独トップに立ったノーシードのスティーブ・ウィートクロフト(米)は、最終ホールでボギーを叩き通算10アンダー3位タイと一歩後退。同じく3位タイにはベン・クレーン(米)、D.A.ポインツ(米)、ジェイソン・コクラック(米)が並び、通算9アンダー7位タイにルイス・ウーストハウゼン(南ア)、リー・ウェストウッド(米)、キーガン・ブラッドリー(米)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)ら実力者に加え、この日7アンダー65の好スコアをマークした若手のバド・コーリー(米)がつけている。
17番まで首位タイをキープしていた伏兵ウィートクロフトが18番でティショットを曲げ、2打目がバンカーにつかまり、そこから打球が真右に飛び出すシャンクのミスをしてスコアを1つ落とす中、シンクとハースは安定感のあるプレーで次々に絶妙のパットを沈めリーダーボードを駆け上がった。
シンクはトム・ワトソン(米)とのプレーオフを制して全英オープンチャンピオンに輝いたまでは良かったが、以降極度のスランプに陥り優勝から遠ざかっていた。しかし、この日のラウンド後には「良いゴルフができている」と語り、4年ぶりの勝利に前向きな姿勢を見せている。一方のハースも今季すでにトップ10入り4回。先週のアーノルド・パーマー招待でも8位タイに入っており調子は上々。最終日に昨季のノーザン・トラスト・オープン以来のツアー通算5勝目を目指す。
その他主な注目選手は、3日目にしてようやくスイッチが入ったフィル・ミケルソン(米)が5アンダー67をマークし通算6アンダー21位タイに浮上。世界ランク1位奪還を目指したローリー・マキロイ(北アイルランド)は1アンダー71の平凡なスコアで通算2アンダー。前日の54位タイから48位タイに順位を上げたものの、ショートパットをミスするなど、ちぐはぐなプレーが目立った。
尚、石川遼はすでに今季6度目の予選落ちを喫している。