35歳伏兵が単独首位! R.マキロイぎりぎり予選突破、遼は予選落ち
2013年3月30日(土)午前11:15
ビッグネームが低迷する中、ノーシードの伏兵スティーブ・ウィートクロフト(米)が2日連続5アンダー67の好スコアで単独トップに躍り出た。
米男子ツアーのシェル・ヒューストン・オープンは現地時間29日、テキサス州のレッドストーンGCトーナメントCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。マンデー予選会を勝ち上がり今大会の出場権をつかんだウィートクロフトがノーボギーの「67」で通算10アンダーまでスコアを伸ばしトーナメントをリードした。
1打差の2位タイに初日トップのD.A.ポインツ(米)とジェイソン・コクラック(米)が続き、通算7アンダー4位タイにスチュワート・シンク(米)、ブライアン・デービス(英)がつけている。またメジャー2勝のアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が通算6アンダーでビル・ハース(米)、キャメロン・トリンガル(米)とともに6位タイ。ダスティン・ジョンソン(米)が通算5アンダーでヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ジョン・ロリンズ(米)らと並び9位タイとまずまずのポジションを確保した。
単独首位に浮上したウィートクロフトは下部ツアー(ウェブ・ドットコム・ツアー)を主戦場に戦う35歳。とはいえ今季は同ツアーでのステイタスもコンディショナル(条件付き)のためまだ2試合しか出場出来ておらず、今週も出場権がなかったため“ダメもと”で受けた今大会のマンデー予選で難関をクリア。蓋を開けてみれば強豪を凌ぐ好プレーでトップを快走することになった。
「ゴルフがダメなら花屋になろうと思っている」と本人が言う通り、すでにフィアンセとフラワーショップを経営する変わり種。だがゴルフはなにがあるかわからない。「明日61をマークするかもしれないし、81かもしれない。とにかく1番ティーに立って集中してゴルフをし、結果は後からついてくると思いたい」と言うウィートクロフト。ひょっとするとこの週末ノーシードの伏兵のシンデレラストーリーが待っているかもしれない。
一方、前週タイガー・ウッズ(米)に世界ランク1位の座を奪われたローリー・マキロイ(北アイルランド)はこの日3バーディ、1ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ通算1アンダー。カットラインぎりぎりの54位タイながら決勝ラウンド進出を決めた。
「誰だって予選落ちはイヤさ。特に今週は僕にとってマスターズ前最後の試合だからね。週末プレー出来ることになったのは大きい」と初日88位タイからの予選クリアにサバサバとした表情を見せたマキロイ。メジャーに備えそろそろエンジン全開といきたいところだ。
しかし石川遼はショット、パットともに今ひとつで3バーディ、3ボギーのイーブンパー72にまとめたものの初日の出遅れが響き、通算5オーバー117位タイの下位で予選落ち。こちらはメジャー大会を前に不安を払拭出来ずにいる。